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大腸の「くぼみ」に炎症 ~大腸憩室炎(広島大学病院 原武大介医師)~
加齢により、腸の一部が袋状にくぼむ「憩室」(けいしつ)が表れることがある。腸管のどこにでもでき、特に大腸が多い。大腸憩室そのものは…
乳幼児にも付く歯石 ~石灰化する前にケア(千葉歯科医院 浜野美幸院長)~
歯垢(しこう)とは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊のこと。歯垢を放置すると、唾液中はカルシウムやリンなどの成分によって石のように…
出産後の月経の不調 ~婦人科に相談を(日本赤十字社医療センター 笠井靖代部長)~
出産後は、妊娠中に止まっていた月経(生理)が再開する。しかし、なかなか再開しない、育児をしながらの生理痛はつらいといった悩みを抱え…
ヘルスリテラシーの向上を ~健康情報を適切に活用する能力(大阪公立大学 横山久代教授)~
健康や医療に関する正しい情報を得て、理解し活用する能力は「ヘルスリテラシー」と呼ばれている。重要性が高まっているヘルスリテラシーに…
子宮筋腫のカテーテル治療「UAE」 ~生活に合わせた治療の選択肢を(大阪医科薬科大学病院 大須賀慶悟教授)~
子宮筋腫は女性ホルモンの影響を受け、子宮の壁にこぶのような塊ができる良性腫瘍の一つ。30歳以上の女性の20~30%に見られる。おな…
AEDによる心肺蘇生 ~ためらわず使用を(東京慈恵会医科大学付属病院 武田聡診療部長)~
自動体外式除細動器(AED)は心停止した人の蘇生に用いる医療機器だ。日本では2004年7月から一般市民も使えるようになり、駅や行政…
痛風を防ぐ水分補給 ~甘味飲料は控えて(結核予防会複十字病院 谷口敦夫医師)~
足の親指などの関節が激しく痛む痛風発作。血中の尿酸濃度が基準値(1デシリットル当たり7ミリグラム)を超える高尿酸血症が続くと起こる…
三つに大別される失神 ~「心臓に原因」は要注意(大阪警察病院 南口仁副部長)~
脳の一時的な血流低下で意識を失う失神は、年間約80万人に発生するとされる。全国でも珍しい「失神外来」を担当する大阪警察病院(大阪市…
手に大量の汗 ~生活・仕事に支障―手掌多汗症~
汗をかくことは体温を調節したり、皮膚に適度な湿度を与えたりするという大切な機能を果たしている。しかし、高い気温や運動などに関係なく…
がん患者、高血圧に注意を ~軽度上昇でも脳心血管病のリスク(東京大学大学院 金子英弘特任講師)~
がんの診断や治療の進歩などにより、生存期間は延びている。ただし、がん患者の中で心臓病や脳卒中の最大の危険因子とされる高血圧に悩まさ…
海・川の事故を予防 ~釣りと子どもの水遊びに注意(亀田総合病院 不動寺純明救命救急センター長)~
海や川では、水難事故に要注意だ。警察庁によると、2022年に発生した水難事故は1346件で、事故にあった人数は1640人。このうち…
物忘れが気になる ~早期発見が鍵「軽度認知障害」(メモリークリニックお茶の水 朝田隆理事長)~
アルツハイマー型認知症の原因とされる特殊なタンパク質「アミロイドβ(ベータ)」は、発症する20年前から脳への蓄積が始まっているとい…
普段の排尿、意識し備え ~災害時のトイレ問題(小牧市民病院 吉川羊子部長)~
台風、豪雨、地震など災害時の問題の一つはトイレだ。自宅のものが使えなくなったり、避難所で衛生面に不安を感じたりして排尿回数を減らそ…
長引く空ぜき ~せきぜんそく(日本医科大学呼吸ケアクリニック 日野光紀所長)~
8週間以上せきが続く状態を慢性咳嗽(がいそう)というが、原因となる疾患の多くはせきぜんそくだ。せきぜんそくは気管支ぜんそくのように…
増える「介護脱毛」 ~一部で注目、懸念の声も(広尾プライム皮膚科 谷祐子院長)~
介護脱毛とは、将来自分が介護を受けるようになる前にアンダーヘアを脱毛しておくこと。大人の排せつ介助は陰部や肛門周辺の毛によって難し…
自転車が勃起不全リスクに? ~専門医がポイントを解説(プライベートケアクリニック東京・東京院 小堀善友院長)~
サイクリングを楽しむ人は多いが、自転車の乗車による勃起不全(ED)のリスクが指摘されている。男性の不妊治療などに詳しい、プライベー…
ツイートで医療ニーズ探る ~ウクライナ侵攻で分析(東北大学災害科学国際研究所 藤井進准教授)~
ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、ウクライナに住む人の健康状態の悪化が懸念される。東北大学災害科学国際研究所(仙台市)の藤井進…
ストレスによる脳の変化が原因か ~「痛覚変調性疼痛」(東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター 加藤総夫教授)~
原因不明とされ、適切な治療を受けられなかった慢性痛の中に、心理的・社会的ストレスなどによる脳の変化で生じるものがある可能性が示され…
うま味を活用して減塩 ~おいしさ損なわず(東京大学大学院 野村周平特任助教)~
「塩分の取り過ぎは良くないが、薄味だとおいしくないので続かない」―。そのような思いを覆すとされるのが、コンブなどから得られる「うま…
気付いたら虫歯だらけに ~幼児のランパントカリエス(岡山大学病院 仲野道代教授)~
日本の子どもの虫歯(う蝕)は減少傾向にある一方、口の中の衛生状態が悪かったり、哺乳瓶を長期間使ったりする習慣が原因で、幼児期に虫歯…
旅先で起こる下痢や腹痛 ~経口補水液で予防(浜松医療センター 田島靖久部長)~
旅行先の水や食べ物に含まれる細菌などが原因で、下痢などの消化器症状を起こす「旅行者下痢症」。衛生面が整っていない国に旅行する際は、…
人の顔が覚えられない ~相貌失認(上本町わたなべクリニック 渡辺章範院長)~
アルバイト先の飲食店で、いつまでたっても常連客の顔が覚えられない。学習塾で教えているが、1学期が終わる頃でも子どもたちの顔を識別で…
健康寿命の延伸に ~歯科医師の口や歯のケアで(岩手医科大学 小林琢也教授)~
超高齢社会を迎え、健康寿命の延伸が課題となっている。岩手医科大学(岩手県矢巾町)歯学部の小林琢也教授は「歯科医師が口や歯のケアに努…
子ども特有の肘の外傷 ~肘内障(久我山整形外科ペインクリニック 佐々木政幸院長)~
肘内障(ちゅうないしょう)は、子どもが手を引っ張られた拍子などに肘の辺りの痛みを訴え、肘が曲げられなくなる小児特有の外傷の一つだ。…
痛む部位に貼らないことも ~全身作用型の貼り薬(福島県立医科大学付属病院 二階堂琢也准教授)~
痛み止めの貼り薬は、肩や首など「痛いところ」に貼るのが通常の使用法だが、肩が痛くても、腰に貼るような「全身作用型」の貼り薬もある。…