一流に学ぶ 「女性外来」の先駆者―対馬ルリ子氏

(第7回)
低用量ピルの解禁目指す
自ら治験に参加、認可繰り延べに疑問

 対馬ルリ子氏が勤務先として、東大病院とその関連病院を行き来しているうちに、子どもたちは成長した。次女が小学校に入ると、少し自分の時間が持てるようになった。ちょうどその頃、医師人生を大きく変える出来事があった。

 大先輩の産婦人科医、堀口雅子氏から「公衆衛生審議会で低用量ピルの認可が繰り延べになっている。審議会メンバーに女性が一人もおらず、当事者の立場で発言しなければいけないと思う」という内容の手紙を受け取ったのだ。

 低用量ピルは、女性が自分の意志で妊娠のタイミングを決められる女性ホルモン薬。1960年代に米国で開発され、副作用の少ない安全な避妊法として60年以上、世界中で使われている。

 「産婦人科の研修中、治療に使う中用量ピルをもらって飲んでみたんです。ホルモン量が多いからすごく気持ち悪くなって、これは飲めないと思いました」と対馬氏。しかし、低用量ピルについては「次女出産後に治験に参加したら、すごく飲みやすかった。避妊だけじゃなくて生理不順も治ったし、生理前の体調不良もなくなった。日本で認可されないのはなぜだろうと思いました」

  • 1
  • 2

一流に学ぶ 「「女性外来」の先駆者―対馬ルリ子氏」コラム一覧