こちら診察室 知ってる?総合診療科

「総合診療」に専門医資格
新制度スタートで新たな役割【知ってる総合診療科8】

 ◇「医療を全人的に提供」 

 同機構の行動目標に「国民が受診に際し分かりやすい専門医制度を」という文章があります。新しくできた総合診療医については「日常的に頻度が高く、幅広い領域の疾病と傷害などについて、わが国の医療体制の中で、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的に提供すること」と説明しています。 

 その上で、「扱う問題の広さと多様性」が特徴である、地域医療などで幅広い領域の診療も求められる分野でまさに総合診療領域が必要とされる、とも記されています。 

 これに対して、主に臓器・疾患別で18分野に分かれている領域別専門医は、その分野の知識や診療の「深さ」が特徴で高度な専門性を追求しています。 

 ◇「深さ」に対して「広さ」 

 このように、領域別専門医の「深さ」に対して総合診療専門医は「扱う問題の広さと多様性」が特徴とされます。では、実際にどのように研修するのか。図2に東京医科大学病院の総合診療専門医プログラムの一例を示します。 

図2 総合診療専門医プログラム

図2 総合診療専門医プログラム

 救急や小児科だけではなく、具体的な病院名は挙げてはいませんが、都内の他の病院や離島での研修が含まれています。プライマリ・ケアの習得に費やした初期臨床研修の2年間の後に、さらに幅広く研修していることが理解できるかと思います。(東京医科大学臨床教授 平山陽示)

平山陽示氏(ひらやま・ようじ)
1984年東京医科大学卒。88年米国ミシシッピー州立大学生理学教室留学。東京医大第2内科講師、准教授など経て2012年臨床教授。11年東京医大病院総合診療科科長、12年から20年まで卒後臨床研修センター長兼任。2000年から禁煙外来を担当している。循環器専門医、プライマリ・ケア認定医・指導医、禁煙専門医、産業医。

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