認知症
連載趣旨と略歴
▼連載趣旨
認知症が痴呆と呼ばれていた時代から30年以上にわたり、認知症の本人、家族、支援者の取材を続けてきた。そこで、目撃し確信したのは、認知症の人は周囲が思っている以上に力を持っているということだ。しかし、認知症に対する無知や誤解が本人の力を黙殺し、結果として認知症の人が、より良く生きる可能性を押しつぶしている。無知や誤解は「偏見」につながる。本連載では、さまざまな角度から認知症に対する偏見を取り上げ、認知症の人が生きやすくなるための視線を考えていく。
▼略歴
佐賀由彦(さが・よしひこ) ジャーナリスト
1954年大分県別府市生まれ早稲田大学社会科学部卒業。映像クリエーター。主に、医療・介護専門誌や単行本の編集・執筆、研修用映像の脚本・演出・プロデュースを行ってきた。全国の医療・介護の現場(施設・在宅)を回り、インタビューを重ねながら、当事者たちの喜びや苦悩を含めた医療や介護の生々しい現状とあるべき姿を文章や映像で綴り続けている。