大木隆生 医師 (おおきたかお)

東京慈恵会医科大学附属病院

東京都港区西新橋3-19-18

  • 血管外科
  • 教授・診療部長

血管外科 外科

専門

血管外科、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、頚動脈狭窄症

大木隆生

人工血管手術「ステントグラフト内挿術」の第一人者。大木医師は、1995年、32歳の時にアメリカで最先端の人工血管「ステントグラフト」の開発に携わり、名門医科大学である米国アルバートアインシュタイン医大の教授となる。特に、大動脈瘤の中でも不可能とされていた弓部および胸腹部大動脈瘤のステンドグラフト挿入術ができる世界でも数少ない医師の一人で、国内では大木医師のみ。全米№1の称号と評される『ベストドクターズ in NewYork』に4年連続選出という世界的名医である。「Newsweek Japan」 2002年「世界で認められた日本人10人」、「Newsweek Japan 」2006年「世界で尊敬される日本人100人」などに選出された。2006年、母校の慈恵医大の改革のため帰国、2007年に史上最年少で、消化器外科や呼吸器外科などを含む6診療部、医局員200余名を擁する東京慈恵会医科大学外科学講座統括責任者(チェアマン)に就任した。現在は、腹部や胸部の動脈瘤をはじめとする全身の血管の病気の治療を行う傍ら、ステントグラフトの開発にも取り組んでいる。

診療内容

大動脈瘤は心臓から全身に血液を送る大動脈に瘤(こぶ)ができる疾患。従来、手術は患部を切開し、人工血管に置き換える方法が一般的だったが、大掛かりなため、高齢者や心臓などに持病のある患者にはリスクが高かった。大木医師は胸部や腹部を切開をせずに太ももの付け根(そけい部)の動脈からカテーテルを挿入する血管内治療「ステンドグラフト内挿術」を実施する。開胸、開腹手術の死亡率が3~4%に比べて、ステンドグラフト内挿術は1%と安全性が高いという。
最先端の人工血管「ステントグラフト」は、小さく折り畳んで足の血管から挿入し、バネの力を使って大動脈瘤の内側で開いて固定し、破裂を回避する。この技術は90年代に開発された新しい技術のため、長期の信頼性は確立されていないが、低侵襲に治療できるということで、国内でも主流になりつつある。

東京慈恵会医科大学血管外科は、Flat panel X線透過装置を持つ血管治療専用手術室を備え、弓部・胸腹部大動脈瘤に対する枝付きステントグラフトをはじめ、さまざまな疾患に対し、安全かつ体に負担をかけない手術を行っている。下肢閉塞性動脈硬化症に対しては最新のステントとバイパス術を患者の状態に応じて使い分け、頸動脈狭窄症に対しては3㎝の小さな切開で行う慈大式内膜剥離術剥離術を開発し脳梗塞1%以下を達成している。
「他の病院で手術不能と言われた患者さんが、同院には月に5~6人は来院されます。大動脈瘤は”がん”と違い良性疾患なのできっと治療法があるはずです。治療できないと宣告されてもあきらめずに、治療してくれる病院を探してください」(大木医師)
どんなに難しい手術でも可能な限り引き受けるという大木医師。週4日、手術室に立ち1日3件、年間500件の手術をこなす。全国各地から最後の砦に希望を託そうとやってくる患者が後を絶たない。

医師プロフィール

1962年 高知県いの町生まれ
1987年 東京慈恵会医科大学医学部卒業
1989年 東京慈恵会医科大学第一外科入局、外科医員
1994年 東京慈恵会医科大学大学院卒業、医学博士取得
1995年 米国アルバートアインシュタイン医科大学モンテフィオーレ病院  血管外科研究員
1998年 米国アルバートアインシュタイン医科大学モンテフィオーレ病院血管内治療科部長
2002年~2006年 米国アルバートアインシュタイン医科大学モンテフィオーレ病院血管外科部長
2005年~現在 米国アルバートアインシュタイン医科大学血管外科学教授
2006年~現在 東京慈恵会医科大学血管外科講座教授、診療部長
2007年~現在 東京慈恵会医科大学外科学講座Chairman(統括責任者)
2011年 銀座7丁目クリニック統括医