宮田哲郎 医師 (みやたてつろう)

山王メディカルセンター

東京都港区赤坂8-5-35

  • 血管病センター
  • センター長

外科 血管外科

専門

下肢静脈瘤、閉塞性動脈硬化症(ASO)、末梢動脈疾患、重症下肢虚血、バージャー(ビュルガー)病、腹部大動脈瘤、内臓動脈瘤、四肢動脈瘤、高安動脈炎、頚動脈狭窄、レイノー病、外傷性動脈閉塞、透析患者における内シャント不全、深部静脈血栓症、血管腫、先天性脈管形成

宮田哲郎

宮田哲郎医師は常に日本の血管外科をリードしてきた東京大学医学部附属病院血管外科の診療科長として長年診療を行ってきた。また、日本血管外科学会理事長も務めるこの分野の中心的存在である。2014年より山王病院・山王メディカルセンター血管病センターセンター長として勤務し、下肢静脈瘤に対するレーザー治療、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、動脈閉塞に対するカテーテル血管拡張術など低侵襲的治療を推進しつつ、より身体への負担が少なく治療効果の高い診療を目指している。また、近年急増している下肢の血管が閉塞し壊死となる重症下肢虚血に対しても、下肢切断を防ぐための治療に積極的に取り組んでいる。

診療内容

下肢静脈瘤には保存的治療、硬化療法、血管内レーザー手術、外科手術などいくつかの治療方法があるが、静脈瘤の生じている部位やその程度によって選択は変わってくる。
宮田医師の臨床は下肢静脈瘤だけにとどまらない。閉塞性動脈硬化症(ASO)、バージャー病(TAO)、頚動脈狭窄、深部静脈血栓症、腹部大動脈瘤など全ての血管疾患に及び実に幅広い。同科には月平均約300人の外来患者がおとずれる。「社会が更なる高齢化へと進む中で血管疾患は増加し続けています」と宮田医師は言う。とくに注意して欲しいのは脚(あし)の血管だという。心臓や脳に関する血管については多くの人が認知し、気をつけるようになってきたが、脚の血管についてはあまり気にしていない人が多いのだそうだ。
「気をつけたいのは閉塞性動脈硬化症という動脈硬化による脚の血管が詰まる病気です。PADあるいは末梢動脈疾患と呼ばれることもあり、患者数は非常に増加しています。主な症状は脚の痛みで、進行すると壊死となり脚を切断しなければならないケースもあります。この病気は、脚の問題も重大なのですが、更に動脈硬化のために心筋梗塞や脳梗塞になりやすいという別の問題も抱えています。脚の血管が詰まっても、迂回路が自然にできるなどして自覚症状がない人も多くいらっしゃいます。しかし、そういう人も心筋梗塞や脳梗塞になりやすいという点では脚の症状がある人と同じリスクを持っているのです」(宮田医師)
脚の動脈硬化の程度は、腕と脚の血圧を同時に測定するだけのABI検査で簡単に調べることができる。喫煙習慣や糖尿病の持病を持っている場合は50歳以上、そうでなくても65歳を超えた人は、脚の症状の有無に関わらずABI検査を積極的に受けて欲しいと宮田医師は話す。結果に応じて禁煙したり、血圧や血糖値、悪玉コレステロールの値を改善したりするなど、リスクを減らす治療に取り組むことで心筋梗塞や脳梗塞の発生を抑えることが可能になっている。

医師プロフィール

1979年3月 東京大学医学部医学科 卒業
1979年6月 東京大学第二外科において外科研修開始
1989年7月 米国Harvard大学Brigham and Women’s Hospital research fellow (Vascular Surgery)
1998年4月 東京大学大学院医学系研究科血管外科学講師
2003年11月 東京大学大学院医学系研究科血管外科学助教授
2004年4月 東京大学医学部附属病院血管外科診療科長
2012年7月 東京大学医学部附属病院血管外科 病院教授
2013年11月 山王メディカルセンター 血管病センター副センター長、国際医療福祉大学 教授
2014年4月 山王病院・山王メディカルセンター 血管病センターセンター長

「下肢静脈瘤」を専門とする医師