西村元延 医師 (にしむらもとのぶ)

医療法人 川崎病院

兵庫県神戸市兵庫区東山町3-3-1

  • 外科・血管外科
  • 病院長
  • 血管外科主任部長
  • 鳥取大学医学部心臓血管外科学 名誉教授

心臓血管外科 外科

専門

成人心臓血管外科全般、特に低侵襲心臓手術(TAVI, ロボット心臓手術), 補助人工心臓治療、大動脈瘤の外科治療など

西村元延

西村元延医師は、1983年に大阪大学医学部医学科を卒業後、心臓血管外科医をこころざし、川島康生教授(当時)が指導されていた大阪大学医学部第一外科学講座(現在の心臓血管外科学)へ入局。以後、心臓血管外科の臨床及び研究を中心に活動を行う。1994年にECFMGを取得し、1995年より米国テキサス・ハート・インスティチュートに臨床心臓移植フェローとして勤務。帰国後、大阪大学心臓血管外科にて、重症心不全の外科治療、大動脈瘤を担当し、1999年2月におこなわれた臓器移植法制定下、第一例目の心臓移植チームの中心メンバーの一人であった。2002年に埼玉医科大学へ移り、講師(その後、准教授)として、重症心不全治療に携わり、その間、埼玉医科大学は心臓移植実施施設として認定され、心臓移植を手がけた。2006年に鳥取大学医学部心臓血管外科学教授として、この地域での心臓血管外科手術の成績向上、若手育成に尽力するとともに、低侵襲心臓血管外科手術の積極的な導入をおこなった。高齢者にも優しい心臓大血管治療として、大動脈瘤に対するステントグラフト治療、TAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)を行う体制を整えた。手術支援ロボット ダビンチを用いた心臓手術の導入も中国地方で先駆けて行い、特に僧帽弁閉鎖不全症に用いて、その安全な導入・良好な成績を論文報告している。2023年3月に鳥取大学を辞し、現職の医療法人川崎病院院長として迎えられた。
「今後は今までの経験を生かし、医療の安全に十分配慮した、患者さんに寄り添う診療を病院一丸となって取り組んでいきたい。また川崎病院の周辺も高齢者が多く、この地域でも体への負担が少ない低侵襲な心臓血管治療ができるよう体制を整えていきたい。」と語る。

診療を受けるには

西村医師の外来は、毎週月曜の午前。要予約。

医師プロフィール

1983年 大阪大学医学部医学科卒業
1984年 大阪労災病院外科医員
1986年 大阪府立病院心臓血管外科医員
1988年 大阪大学医学部第一外科研究生
1990年 大阪大学医学部附属病院医員
1993年 米国テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター生化学研究員
1995年 米国テキサス心臓研究所 移植フェロー
1996年 大阪大学医学部第一外科助手
1999年 大阪大学医学系研究科 助手
2002年 埼玉医科大学心臓血管外科講師
2004年 埼玉医科大学心臓血管外科助教授
2006年 大阪大学大学院医学系研究科講師
2006年 鳥取大学医学部器官再生外科学 教授
2023年4月 医療法人川崎病院 病院長

所属学会

医学博士、日本外科学会専門医・指導医、日本胸部外科学会指導医、心臓血管外科専門医・修練指導医、植込み型補助人工心臓実施医、TAVR実施医・指導医、ロボット心臓手術実施医

主な著書

心筋保護法 標準 テキストブック、西村元延、文光堂、2016年、単行本(学術書)、分担執筆、日本語

最新にして上々! 補助循環マニュアル、西村元延、メディカ出版、2015年、単行本(学術書)、監修、日本語

ロボット手術マニュアル、西村元延、メディカルビュー、2012年、2章 ロボット手術の実際 心臓外科、単行本(学術書)、共著、分担執筆、日本語

決定版病棟必携!カラーでみる補助循環マニュアル-基礎知識から最新の動向まで- 、 西村元延 、 メディカ出版 、 2010年総論 1.補助循環の適応病態-心不全-2.補助循環の種類と使い分け 、 単行本(学術書) 、 共著 、 分担執筆 、 日本語

Annual Review 循環器 2008 、 西村元延 、 中外医学社 、 2008年新しいLVASの評価 、 単行本(学術書) 、 共著 、 分担執筆 、 日本語

Clinical Engineering vol.19 №6 2008 、 西村元延 、 秀潤社 、 2008年補助循環の最近の進歩-PCPS- 、 単行本(学術書) 、 共著 、 分担執筆 、 日本語

経皮的心肺補助法-PCPSの最前線- 、 西村元延 、 秀潤社 、 2004年PCPS施行に際しての手順 、 単行本(学術書) 、 共著 、 分担執筆 、 日本語

新 心臓病診療プラクティス 2.心疾患の手術適応と至適時期 、 西村元延 、 文光堂 、 2004年LVAD 外科 、 単行本(学術書) 、 共著 、 分担執筆 、 日本語

医師発信欄

(更新日:2024年10月28日)