神戸克明 医師 (かんべかつあき)

日暮里リウマチクリニック

東京都荒川区東日暮里5-52-2 神谷ビル新館3F

  • 整形外科・リウマチ科
  • 院長

整形外科 リウマチ科

専門

整形外科、肩関節外科、リウマチ科

神戸克明

神戸克明医師は、五十肩(四十肩)、腱板断裂、関節リウマチなどを診療する、肩関節疾患の名医。肩関節では特に五十肩の関節鏡視下手術を考案・工夫してきた医師であり、五十肩・腱板断裂に関しては2003年より600例を超える執刀実績を持ち、五十肩手術件数においては国内で屈指の医師。現在は同クリニックで外来診療を行い、都内の同グループ内病院にて4Kカメラを搭載した最新の肩関節鏡により毎週火曜日に肩関節手術を行っている。

診療内容

中高年に多く発症する五十肩。軽度なら、痛みはあっても動きにはそれほど問題ない「肩関節周囲炎」で済むが、悪化すれば、痛みに加えて肩関節の動かせる範囲が狭くなり、日常生活に支障をきたしてしまう病気だ。神戸医師は五十肩の名医であり、中でも「五十肩の肩関節鏡視下手術」を考案・工夫してきたことで広く知られている。

「五十肩の多くは、治療しなくても自然に治ります。しかし、なかなか治りにくい場合があることも事実。五十肩が重症化して拘縮肩になると、炎症や痛みが軽くなっても組織の癒着が進んでしまうこともあり大変です。慢性期を長期化させないためには、早めの受診が大切です」(神戸医師)

軽度の場合、急性期には薬物療法のほか、ヒアルロン酸製剤やステロイドの関節注射を行う。ヒアルロン酸製剤は5回にわたり注射するが、神戸医師は「それほど重症でなければ、1回の注射でかなり改善する人もいます」と語る。さらに、痛みが少し落ち着いたら早めにリハビリテーションを開始し、関節の拘縮を抑えていく。それで改善しない場合、神戸医師が勧めるのが「肩関節鏡視下手術」だ。

五十肩になると、肩甲骨の端にある肩峰という突起の下の部分に、骨のトゲ(骨棘、こつきょく)ができる。そのトゲが腱板という組織をこすって痛みが生じ、関節包にも炎症が広がってしまう。肩関節鏡視下手術は、そのトゲを削り、癒着した部分を剥がしていく方法。痛みや炎症の原因を直接取り除くため、根本的な治療といっていいだろう。長年治りにくかった五十肩が原因の重い肩こりや頭痛もこれで解消される人もいるという。手術は全身麻酔およびブロック麻酔で、4Kカメラを搭載した最新の肩関節鏡により、4ケ所に5mmの穴を開けるだけの低侵襲な方法だ。1泊2日の入院で翌日退院しシャワーも可能。「私の経験では、五十肩で受診する人はいろんな病院で治療難渋のため、約1~2割の人が肩関節鏡視下手術を希望されております」と神戸医師は話す。ただし、手術をすれば治療が終わる訳ではなく、手術後もリハビリテーションを行う必要がある。

神戸医師は肩の研究者でもあり、糖尿病と五十肩の関連を示す英文論文を世界に向けて発表している(Kanbe K et al. J Ortop Surg Res 2018 on line)。五十肩は中高年から発症するが、「加齢に加えて、なりやすいのは糖尿病患者です」と神戸医師は指摘する。「関節鏡視下手術を行う時に血液検査をしたところ、男性の約3割は糖尿病だとわかりました。しかも、本人が糖尿病ではなくても、血縁者に糖尿病の人がいれば、やはり多くの場合は重症化する傾向があります。また糖尿病だけでなく、肺や肝臓、心臓の病気にも目を向けて肩を治療することが重要です」(神戸医師)

放置すれば重症化することがある、構造的な問題を解決する手術がある、早期からの適切なリハビリテーションが大切であるなど、五十肩には意外に知られていないことがたくさんある。これに対し、神戸医師は「五十肩にはインナーマッスルと呼ばれる腱板が切れていることもあるので、MRI検査などいずれも早めの受診が何より大切です」と強調する。

医師プロフィール

1991年 群馬大学医学部卒業
2000年 同大学院で修了学位取得後、米国ペンシルバニア州立大学整形外科留学
2006年 東京女子医科大学東医療センター整形外科准教授
2017年 自治医科大学特命教授を経て
2018年6月 福寿会 日暮里リウマチクリニック院長
(更新日:2019年12月12日)
横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会