嘔吐の手当て

 嘔吐したときは、まず吐きたいだけ吐かせます。その際、仰向けだと、吐物(とぶつ)による窒息や誤嚥(ごえん)性肺炎の危険性があります。横向けに寝かせ回復体位にして吐かせるようにします。そして、吐物の色やにおい、血液がまじっていないかなどを観察します。ノロ・ウイルスなどの感染症の場合もありますので、吐物には直接触れないようにし、マスクや手袋を着用しましょう。
 嘔吐を起こす病気は数多くあり、なかには命にかかわる重篤な病気もあります。嘔吐だけでなく、ほかにも症状を伴っていたり、嘔吐が何回も続くときはただちに救急車を呼びます。

 救急車がくるまで、家族や職場同僚、友人に同様な症状の人がいないかどうか、今日食べた食材や調理方法・保存方法、嘔吐以外の症状、最近の海外渡航の有無についてまとめておきます。そして、救急隊員へ手短に情報を伝えてください。また、吐物は救急隊員や医師に見せるようにします(マスク・手袋着用)。
 食中毒の月別発生状況は、夏期は細菌性食中毒が、11月~冬期はノロウイルスによる食中毒が多く発生しています。また食中毒の原因食品は、件数別で魚介類20.0%、複合調理品6.6%、肉類(加工品を含む)6.1%となっています1。
 食中毒は予防が大切です。ありとあらゆる食材が食中毒の原因となるため、清潔な調理や新鮮な食材を使用すること、および加熱処理を十分におこなうことを心掛けてください。さらに、野草やキノコによる食中毒は季節によって発生が異なってきますので、くれぐれも食べられる品種と有毒な品種を間違えないように、細心の注意をはらうようにしてください。

《参考文献》
1.厚生労働統計協会:図説 国民衛生の動向2016/2017,p.107,2016.