食中毒のときの手当て

 食中毒のときも短時間に何回も嘔吐がみられます。まず、胃の中に残っている毒物を出すために吐きたいだけ吐かせますが、むりをして吐かせる必要はありません。
 意識がはっきりしない場合は、吐物(とぶつ)による窒息や誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしますので、横向けに寝かせて回復体位にして吐かせるようにします。
 この際、吐き気止めや胃腸薬は症状を悪化させる可能性があるため、のませないようにして、すぐに救急車を呼びます。

 救急車が来るまで、家族や職場同僚、友人に同様な症状の人がいないかどうか、今日食べた食材や調理方法・保存方法、嘔吐以外の症状、最近の海外渡航の有無についてまとめておきます。そして、救急隊員へ手短に情報を伝えてください。また吐物は救急隊員や医師に見せるようにします。
 食中毒は予防が大切です。ありとあらゆる食材が食中毒の原因となるため、清潔な調理や新鮮な食材を使用すること、および加熱処理を十分におこなうことに心掛けてください。さらに野草やキノコによる食中毒は、季節により発生しますので、くれぐれも食べられる品種と有毒な品種を間違えないように、細心の注意を払うようにしてください。