けいれんとひきつけ時の観察と手当て 家庭の医学

 けいれん・ひきつけをみたときは、まずあわてず傷病者のようすを観察しましょう。意識の状態、呼吸の状態(呼吸をしていなければ、ただちに人工呼吸開始)、熱があるかどうか、からだの一部分か全体的なけいれんか、持続時間はどのくらいかです。
 そして、床に寝かせ、ボタンやベルトをはずし、服をゆるめ、嘔吐(おうと)に対処するために回復体位にします。

■けいれん・ひきつけへの対応で気をつけること
 けいれん・ひきつけを起こしたとき、以前は舌をかみ切らないようにと、口の中に布などを入れることがありました。しかし、舌をかんで大出血することはほとんどなく、口の中に物を入れることで口の中をけがしたり、呼吸をさまたげたり(気道閉塞)するので、口の中に物を入れるのは避けましょう。
 以上の観察と手当てをしてから119番通報します。救急車がきたら、救急隊員へけいれんのようすと、家族などでわかるようであれば脳血管障害、頭部外傷、脳神経外科での手術歴、高血圧糖尿病の有無、精神科受診歴などの既往症を簡潔に伝えてください。

(執筆・監修:社会医療法人恵生会 黒須病院 内科 河野 正樹)