くも状血管拡張、手掌紅斑、女性化乳房〔くもじょうけっかんかくちょう、しゅしょうこうはん、じょせいかにゅうぼう〕 家庭の医学

 肝硬変でからだの表面にみられる症状に、くも状血管拡張(くも状血管腫)、手掌紅斑、女性化乳房があります。
 顔、胸、背中などの皮膚の小さな血管が拡張して、径10 mmまでの赤い斑点になったものがくも状血管拡張で、圧迫すると消退します。なお、同じような血管拡張は、胃などの消化管の粘膜にも出現し、消化管出血の原因になります。
 手のひらの中央を除いた部分が、血管のうっ血によって赤くなったものが手掌紅斑です。
 また、男性の乳房が大きくなり、乳腺がしこりのように触れるようになる場合があり、女性化乳房と呼んでいます。

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