凍瘡(しもやけ)〔とうそう〕
冬のはじめ、ことに10月末ごろから多くなります。手足が冬になると紫紅色になり、冷たくなる人に多くできます。
しもやけには、紫紅色にはれあがって、たるがきのような型になっているもの(たるがき型)と、赤いまるい、皮膚面から扁平に高まった発疹(ほっしん)があるもの(多形滲出性紅斑〈たけいしんしゅつせいこうはん〉型)との2つがあって、前者は子どもに、後者は大人に多いものです。
かゆみが強く、ことに夜、寝床に入ってからひどくなります。なかには、くずれて潰瘍となり、また水ぶくれをつくって、内部に出血しているものもあります。
手足に多いのですが、耳、鼻など、からだの末端の部分にもよくできます。
しもやけの原因は、寒さのために血液循環がわるくなるからです。しもやけのできやすい体質の人では、10℃の気温ですでに皮膚の血液循環に変化があらわれ、しもやけが起こります。つまり、しもやけは極寒の時期・場所とは限らず、すでに10月末ごろから始まるわけです。
しかも、湿気が多い地方では、乾いた地方にくらべて皮膚に寒さが作用する時間が長く、しもやけが起こりやすいのです。
[予防]
寒さに向かって血液循環をよくすることが第一の予防です。
それにはまず、手足のマッサージ、ことに、ぬるま湯にひたして、毎日マッサージをすることが大切です。日中でも機会があるごとに、乾いた布でよくマッサージします。水仕事はなまぬるい湯でし、台所の室温をできるだけ高くします。手足に水がついたときは、きれいな、乾いた布で拭き取って、そのあとをマッサージします。
外出後帰宅した場合、あたたかい部屋に入る前に、手足をきれいに拭くことも大切です。また、ちょっとした用事で戸外に出るときも、手足をきれいに拭いて、皮膚に脂肪を補ってから出かけるようにします。
[治療]
外用薬としては、血液循環をよくするビタミン薬の酢酸トコフェロールなどがあります。また、止痒(しよう)軟膏も併用します。
全身的には、末梢の血液循環をよくする循環ホルモン、ビタミンEの内服が有効です。くずれて潰瘍になったものは感染の心配もあるので、医師による適切な処置が必要です。内服、注射としては、ビタミンE、ニコチン酸、ビタミンCなど、血液循環をよくするものが使われます。
しもやけには、紫紅色にはれあがって、たるがきのような型になっているもの(たるがき型)と、赤いまるい、皮膚面から扁平に高まった発疹(ほっしん)があるもの(多形滲出性紅斑〈たけいしんしゅつせいこうはん〉型)との2つがあって、前者は子どもに、後者は大人に多いものです。
かゆみが強く、ことに夜、寝床に入ってからひどくなります。なかには、くずれて潰瘍となり、また水ぶくれをつくって、内部に出血しているものもあります。
手足に多いのですが、耳、鼻など、からだの末端の部分にもよくできます。
しもやけの原因は、寒さのために血液循環がわるくなるからです。しもやけのできやすい体質の人では、10℃の気温ですでに皮膚の血液循環に変化があらわれ、しもやけが起こります。つまり、しもやけは極寒の時期・場所とは限らず、すでに10月末ごろから始まるわけです。
しかも、湿気が多い地方では、乾いた地方にくらべて皮膚に寒さが作用する時間が長く、しもやけが起こりやすいのです。
[予防]
寒さに向かって血液循環をよくすることが第一の予防です。
それにはまず、手足のマッサージ、ことに、ぬるま湯にひたして、毎日マッサージをすることが大切です。日中でも機会があるごとに、乾いた布でよくマッサージします。水仕事はなまぬるい湯でし、台所の室温をできるだけ高くします。手足に水がついたときは、きれいな、乾いた布で拭き取って、そのあとをマッサージします。
外出後帰宅した場合、あたたかい部屋に入る前に、手足をきれいに拭くことも大切です。また、ちょっとした用事で戸外に出るときも、手足をきれいに拭いて、皮膚に脂肪を補ってから出かけるようにします。
[治療]
外用薬としては、血液循環をよくするビタミン薬の酢酸トコフェロールなどがあります。また、止痒(しよう)軟膏も併用します。
全身的には、末梢の血液循環をよくする循環ホルモン、ビタミンEの内服が有効です。くずれて潰瘍になったものは感染の心配もあるので、医師による適切な処置が必要です。内服、注射としては、ビタミンE、ニコチン酸、ビタミンCなど、血液循環をよくするものが使われます。
(執筆・監修:柏ひふ科 院長/筑波大学 名誉教授 大塚 藤男)