熱傷の治療 家庭の医学

1.患部の冷却
 水道水で10~20分くらい冷却してください。顔など水をかけにくい部位は、氷水や保冷剤で冷やしたタオルを用いると便利です。水疱(すいほう:水ぶくれ)ができている場合は、なるべくやぶらないようにしてください。

2.治療
■保存的治療(手術しない治療)
 Ⅰ度熱傷と浅達性Ⅱ度熱傷では、軟膏などの外用薬や被覆材(医療用絆創膏)を用いて治療します。多くは1~2週間で治り、ほとんど傷あとを残しません。

■手術による治療
 深達性Ⅱ度熱傷とⅢ度熱傷は治るまでに時間がかかるため、手術による治療をおこなうことがあります。手術では焼けた皮膚を切除して、これによってできた皮膚の欠損には、他の部位から自分の皮膚を移植します(植皮術〈しょくひじゅつ〉)。広範囲熱傷の場合は採取できる皮膚が少ないため、人工真皮(人工材料)、自家培養表皮同種植皮(スキンバンク)などを用いることもあります。
 手術による治療では、傷あとが目立ち、ひきつれなどの後遺症が残ります。このような後遺症に対しては、期間をおいてから治療をおこないます(瘢痕の原因・症状治療法)。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)
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