毛細血管奇形〔もうさいけっかんきけい〕 家庭の医学

 毛細血管の拡張による、赤色から暗赤色の平らな病変です。顔面や胸腹部によくみられます。これまでは、単純性血管腫またはポートワイン血管腫と呼ばれていました。
 乳児の前額部(おでこ)や項部(うなじ)にみられる単純性血管腫は、それぞれサーモンパッチやウンナ母斑(ぼはん)と呼ばれており、2歳ころまでに自然に消えることが多い疾患です。


【治療】
 サーモンパッチやウンナ母斑以外は、自然に消失することはなく、中高年になると部分的に隆起(りゅうき)してくることもあります。色素レーザー治療が有効です。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)
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