よくかめない子、肥満のリスク大=小4生1400人調査で判明―大阪大

かむ能力が低く早食いの子どもは肥満になりやすい。大阪大大学院歯学研究科の池辺一典教授らの研究グループが小学4年生1403人のかむ力と食べ方を調べた結果、こうした結果が出た。成人では関連があると分かっていたが、子どもを対象にした研究はこれまでほとんどなかったという。論文は3月、国際医学誌に掲載された。
調査は2023年度、大阪市内の小4生に特殊なガムをかんでもらい、ガムの色で混ざり具合や唾液の出方などを分析。さらに、食べ方についてのアンケートを行い、肥満度との相関関係を分析した。
その結果、全体のうち167人が肥満と判定され、肥満になる確率とならない確率の比率を数値化した「オッズ比」は、かむ能力が低い子はその他の1.50倍、早食いの子が1.73倍、「口いっぱいに入れて食べる」が1.29倍だった。
早食いとかむ能力の両方に該当する子は男女とも肥満との関連性が認められ、特に男児ではその他の3.00倍に上った。
池辺教授は「子どもの肥満には、食べ方とかむ力の両方が関連することが分かった。今後は子どもの成長に伴う変化をみていきたい」と話している。 (C)時事通信社
調査は2023年度、大阪市内の小4生に特殊なガムをかんでもらい、ガムの色で混ざり具合や唾液の出方などを分析。さらに、食べ方についてのアンケートを行い、肥満度との相関関係を分析した。
その結果、全体のうち167人が肥満と判定され、肥満になる確率とならない確率の比率を数値化した「オッズ比」は、かむ能力が低い子はその他の1.50倍、早食いの子が1.73倍、「口いっぱいに入れて食べる」が1.29倍だった。
早食いとかむ能力の両方に該当する子は男女とも肥満との関連性が認められ、特に男児ではその他の3.00倍に上った。
池辺教授は「子どもの肥満には、食べ方とかむ力の両方が関連することが分かった。今後は子どもの成長に伴う変化をみていきたい」と話している。 (C)時事通信社
(2025/05/26 14:15)