頬粘膜で食道がん予測=遺伝子変異を分析―京都大など
頬の粘膜細胞の遺伝子変異を調べて食道がんの発症リスクを高精度に予測する手法を京都大などの研究グループが開発した。実用化できれば、がんの早期発見や生活習慣の改善による予防につながることが期待できるという。論文は4月、国際医学誌電子版に掲載された。
研究グループが分析したのは、40~94歳でさまざまな喫煙・飲酒歴を持つ食道がん患者と食道がんではない人計222人。口内を棒状のスポンジでこすって粘膜細胞を採取し、遺伝子変異を調べた。
その結果、アルコールを代謝しにくい体質の人は、飲酒量が増えると遺伝子変異の数が増加した。一方、よく代謝する人は飲酒量が増えても変異は増加しなかった。
また、食道がん患者は早期であっても、がんでない人より変異数が多いことも判明。複数の変異情報を組み合わせたところ、7割超の確率で発症リスクを予測できたという。
研究グループの京大病院腫瘍内科の横山顕礼講師は「生活習慣や体質を聞き取る従来の手法よりも、客観的かつ正確にリスクを反映するバイオマーカー(指標)となる」と話している。 (C)時事通信社
研究グループが分析したのは、40~94歳でさまざまな喫煙・飲酒歴を持つ食道がん患者と食道がんではない人計222人。口内を棒状のスポンジでこすって粘膜細胞を採取し、遺伝子変異を調べた。
その結果、アルコールを代謝しにくい体質の人は、飲酒量が増えると遺伝子変異の数が増加した。一方、よく代謝する人は飲酒量が増えても変異は増加しなかった。
また、食道がん患者は早期であっても、がんでない人より変異数が多いことも判明。複数の変異情報を組み合わせたところ、7割超の確率で発症リスクを予測できたという。
研究グループの京大病院腫瘍内科の横山顕礼講師は「生活習慣や体質を聞き取る従来の手法よりも、客観的かつ正確にリスクを反映するバイオマーカー(指標)となる」と話している。 (C)時事通信社
(2025/05/29 13:29)