コロナワクチンの自己負担額は要介護高齢者の接種を阻害する大きな要因~ケアマネによるワクチン接種勧奨は不十分、対策が求められる~
株式会社インターネットインフィニティー
―ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査『CMNRメディカル』第42回―
全国のケアマネジャー(以下、ケアマネ)10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」(https://www.caremanagement.jp/)、全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:別宮 圭一)は、ケアマネをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNRメディカル』にて新型コロナウイルスのワクチンに関するアンケートを実施しました。
■調査概要
調査名:CMNRメディカル(第42回)「新型コロナウイルスのワクチンに関するアンケート」
期間:2024年6月25日~2024年7月2日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー(居宅介護支援事業所または地域包括支援センターに勤務)
調査サンプル数:621名
調査方法:WEBアンケート
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の5類に移行しました。6~7月になり、5類移行後に初めての流行の兆しが観測されています※。
※厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について(令和6年7月12日)
ケアマネは、要支援/要介護高齢者(以下、利用者)がなるべく長く自立して自宅で暮らせるように支援する職種です。その一環としてワクチン接種の状況を把握したり、接種勧奨を行ったりしていることが想定されます。
そこで今回は、5類移行後の新型コロナウイルスのワクチン接種について、ケアマネの認識や利用者の実態などについて調査を実施しました。
■ケアマネにおける接種推奨の意向と実際
当調査では、ケアマネにおけるワクチン接種推奨の意向を11段階(0:全く勧めたいとは思わない~10:とても勧めたい)のスコアで確認しました。その結果、インフルエンザワクチン(以下、Fluワクチン)は平均スコアが6.9であったのに対し、新型コロナウイルスワクチン(以下、CoVワクチン)は4.6でした。Fluワクチンを勧めたいケアマネが多数派である一方で、CoVワクチンについては消極的であるようです。
今回の調査では、新型コロナウイルス感染症の5類移行後にCoVワクチン接種の確認や声かけをしているかどうかも聞いています。定期的に確認や声かけをしているケアマネは12.6%にとどまり、流行の報道や季節によって行うケアマネが24.9%いるだけで、大部分はほとんどしていない~全くしていないと回答していました。
現状ではケアマネによるCoVワクチン接種勧奨は一部にとどまっています。感染・悪化リスクの高い利用者へ予防接種を促すには、何らかの打ち手が求められるでしょう。
■利用者におけるCoVワクチン接種の実態とその理由
次に、利用者におけるCoVワクチン接種の実態とその理由についてケアマネに尋ねました。
担当利用者の中に「新型コロナウイルスのワクチン接種を定期的に行っている利用者」がいると答えたケアマネは32.9%でした。定期的に接種している理由として多いものは、「感染を予防したいから」(76.5%)、「症状の悪化を予防したいから」(61.3%)、「基礎疾患があるから」(61.3%)でした。
担当利用者の中に「インフルエンザワクチンは接種しているが、新型コロナウイルスのワクチンは接種していない利用者」がいると答えたケアマネは37.5%でした。その理由として多いものは、「副反応が怖いから」(60.1%)、「費用の自己負担があるから」(56.7%)でした。
Fluワクチンは接種するがCoVワクチン接種しない理由として多く挙げられた「費用の自己負担」については、どの程度の金額であればどのくらいの利用者が接種を希望するのかを調査しています。
ケアマネの予想としては、自己負担額が0円ならば利用者の7割が希望するが、3000円なら3割、7000円なら1割しか希望しないという回答となりました。ここからは、CoVワクチンを接種したいが、経済的な理由で控えている利用者が多いことが読み取れます。
また、担当利用者の中に「インフルエンザも新型コロナウイルスのワクチンも接種していない利用者」がいると答えたケアマネは30.6%でした。その理由として多いものは、「副反応が怖いから」(54.7%)、「ワクチンが嫌いだから」(46.3%)でした。なお、ここでも費用の自己負担が理由で接種していない利用者の存在が確認できます。
ケアマネは新型コロナウイルス感染症の発症・悪化リスクの高い利用者を担当しています。5類移行後も流行が定期的に起こることが予想され、流行時に十分な抗体を作っておくためにも、利用者には定期的なCoVワクチン接種が望まれます。
利用者の身近な存在であるケアマネがCoVワクチン接種を勧めやすくなるような環境づくり(自己負担の減額、ワクチンの有効性・安全性に関する知識の提供など)が求められているのではないでしょうか。
■本調査データ提供のご案内(無料)
製薬・医療機器関連企業ご担当者様には、本プレスリリース未掲載データ等、本調査の抜粋を無料提供します。
多職種連携や患者への疾患啓発などデマンドチェーンにご関心をお持ちの方はぜひお役立てください。
必要事項をご記入の上、「各種リサーチに関するお問い合わせ」を選択してご応募ください。
※過去に実施した調査については、ご関心のある領域等を「ご質問・ご相談内容」欄にご記入ください。(無料)
https://www.caremanagement.jp/inquiries/company
過去に実施した調査はこちら
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/12000
■ケアマネジャーへの情報提供(PR)のサポート
弊社では、全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営しています。これを活用して、ケアマネジャーを対象とした情報発信のサポートを承っております。また、郵送・FAXなどを用いた情報発信や、調査パネルを用いた効果測定も行うことが可能です。これまでに、製薬会社をはじめ各種企業に情報発信の場としてご利用いただいております。
■記事引用時のお願い■
・「ケアマネジメント・オンライン」調べ、と明記ください。
・WEB上での引用に際しましては、「ケアマネジメント・オンライン」にhttps://www.caremanagement.jp/へのリンク付与をお願いいたします。
■■■ニュースリリース及びサービスに関するお問合せ先■■■
株式会社インターネットインフィニティー Webソリューション部(担当:桑原)
TEL:03-6897-4773 FAX:03-6897-4778 MAIL: hkuwahara@iif.jp
■■■その他IRに関するお問合せ先■■■
株式会社インターネットインフィニティー IR担当
TEL:03-6897-4777 MAIL: ir@iif.jp
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全国のケアマネジャー(以下、ケアマネ)10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」(https://www.caremanagement.jp/)、全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:別宮 圭一)は、ケアマネをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNRメディカル』にて新型コロナウイルスのワクチンに関するアンケートを実施しました。
■調査概要
調査名:CMNRメディカル(第42回)「新型コロナウイルスのワクチンに関するアンケート」
期間:2024年6月25日~2024年7月2日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー(居宅介護支援事業所または地域包括支援センターに勤務)
調査サンプル数:621名
調査方法:WEBアンケート
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の5類に移行しました。6~7月になり、5類移行後に初めての流行の兆しが観測されています※。
※厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について(令和6年7月12日)
ケアマネは、要支援/要介護高齢者(以下、利用者)がなるべく長く自立して自宅で暮らせるように支援する職種です。その一環としてワクチン接種の状況を把握したり、接種勧奨を行ったりしていることが想定されます。
そこで今回は、5類移行後の新型コロナウイルスのワクチン接種について、ケアマネの認識や利用者の実態などについて調査を実施しました。
■ケアマネにおける接種推奨の意向と実際
当調査では、ケアマネにおけるワクチン接種推奨の意向を11段階(0:全く勧めたいとは思わない~10:とても勧めたい)のスコアで確認しました。その結果、インフルエンザワクチン(以下、Fluワクチン)は平均スコアが6.9であったのに対し、新型コロナウイルスワクチン(以下、CoVワクチン)は4.6でした。Fluワクチンを勧めたいケアマネが多数派である一方で、CoVワクチンについては消極的であるようです。
今回の調査では、新型コロナウイルス感染症の5類移行後にCoVワクチン接種の確認や声かけをしているかどうかも聞いています。定期的に確認や声かけをしているケアマネは12.6%にとどまり、流行の報道や季節によって行うケアマネが24.9%いるだけで、大部分はほとんどしていない~全くしていないと回答していました。
現状ではケアマネによるCoVワクチン接種勧奨は一部にとどまっています。感染・悪化リスクの高い利用者へ予防接種を促すには、何らかの打ち手が求められるでしょう。
■利用者におけるCoVワクチン接種の実態とその理由
次に、利用者におけるCoVワクチン接種の実態とその理由についてケアマネに尋ねました。
担当利用者の中に「新型コロナウイルスのワクチン接種を定期的に行っている利用者」がいると答えたケアマネは32.9%でした。定期的に接種している理由として多いものは、「感染を予防したいから」(76.5%)、「症状の悪化を予防したいから」(61.3%)、「基礎疾患があるから」(61.3%)でした。
担当利用者の中に「インフルエンザワクチンは接種しているが、新型コロナウイルスのワクチンは接種していない利用者」がいると答えたケアマネは37.5%でした。その理由として多いものは、「副反応が怖いから」(60.1%)、「費用の自己負担があるから」(56.7%)でした。
Fluワクチンは接種するがCoVワクチン接種しない理由として多く挙げられた「費用の自己負担」については、どの程度の金額であればどのくらいの利用者が接種を希望するのかを調査しています。
ケアマネの予想としては、自己負担額が0円ならば利用者の7割が希望するが、3000円なら3割、7000円なら1割しか希望しないという回答となりました。ここからは、CoVワクチンを接種したいが、経済的な理由で控えている利用者が多いことが読み取れます。
また、担当利用者の中に「インフルエンザも新型コロナウイルスのワクチンも接種していない利用者」がいると答えたケアマネは30.6%でした。その理由として多いものは、「副反応が怖いから」(54.7%)、「ワクチンが嫌いだから」(46.3%)でした。なお、ここでも費用の自己負担が理由で接種していない利用者の存在が確認できます。
ケアマネは新型コロナウイルス感染症の発症・悪化リスクの高い利用者を担当しています。5類移行後も流行が定期的に起こることが予想され、流行時に十分な抗体を作っておくためにも、利用者には定期的なCoVワクチン接種が望まれます。
利用者の身近な存在であるケアマネがCoVワクチン接種を勧めやすくなるような環境づくり(自己負担の減額、ワクチンの有効性・安全性に関する知識の提供など)が求められているのではないでしょうか。
■本調査データ提供のご案内(無料)
製薬・医療機器関連企業ご担当者様には、本プレスリリース未掲載データ等、本調査の抜粋を無料提供します。
多職種連携や患者への疾患啓発などデマンドチェーンにご関心をお持ちの方はぜひお役立てください。
必要事項をご記入の上、「各種リサーチに関するお問い合わせ」を選択してご応募ください。
※過去に実施した調査については、ご関心のある領域等を「ご質問・ご相談内容」欄にご記入ください。(無料)
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過去に実施した調査はこちら
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/12000
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弊社では、全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営しています。これを活用して、ケアマネジャーを対象とした情報発信のサポートを承っております。また、郵送・FAXなどを用いた情報発信や、調査パネルを用いた効果測定も行うことが可能です。これまでに、製薬会社をはじめ各種企業に情報発信の場としてご利用いただいております。
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・WEB上での引用に際しましては、「ケアマネジメント・オンライン」にhttps://www.caremanagement.jp/へのリンク付与をお願いいたします。
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(2024/07/23 11:40)
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