足の悩み、一挙解決

第18回 インソールはメガネや入れ歯と同じ
〜価格ではなく機能重視で〜 足のクリニック表参道院長 桑原靖

 これまでの連載で、巻き爪、外反母趾(ぼし)、足底腱膜(けんまく)炎、タコ、ウオノメなど、足トラブルのほとんどの原因が、足のアーチ崩れだということを解説してきました。

 崩れてしまったアーチを根本的に治すことはできません。でも、インソールを使って、下から物理的に立て直せば、アーチ崩れによる2次的なトラブルを回避することができます。

 日本では、インソールを使うことが、あまり一般的ではないようです。しかし、足の健康を保つ上で、非常に重要な役割を果たします。

 ◇インソール持参で靴を買いに行く

 メガネに例えるなら、靴はフレーム、インソールはレンズです。なかなかぴったり合う靴が見つからないという人が多いのですが、そもそも足は3次元的に変化しながら空間を移動するため、ぴったりと自分の足に合わせるのは困難です。

 足の立体構造に問題がなければ、インソールを使う必要はありません。しかし、日本人の約7割は扁平(へんぺい)足だといわれていますから、多くの人にとって、インソールは役に立つはずです。

 ただし、インソールで下から支えるだけでなく、三つの面、つまり靴で甲を上から押さえ、後ろからかかとをつかむことで、足を守りながら歩行機能を向上されることが可能となります。

 ですので、靴を買いに行くときには、インソール持参で出掛け、それに合わせて靴を選ぶとよいでしょう。

 では、どんなインソールを選んだらいいのでしょうか。

 足のトラブルがそれほどでもなく、疲れにくくなればいいという程度の場合は、市販のインソールで十分でしょう。できれば、靴の中に入れて、試着してから購入するのがベストです。

 ◇痛み悪化なら使用中止を

 市販のインソールは、さまざまなものが売られています。崩れたアーチを矯正するには、土踏まずの部分が立体的な構造になっているものを選ぶと良いでしょう。

 O脚用、外反母趾用など、トラブルに合わせて使うタイプの場合は、それらを使用して、症状の緩和を自覚できれば続けてもらいたいのですが、痛みが悪化する場合は、やめてほしいと思います。

 痛い時期を我慢すれば、トラブルが治るということはありません。

 特に、O脚に対してかかとの外側を高くするのは、O脚のタイプによっては、足のアーチ崩れを悪化させる可能性があるので、慎重に選んで使用した方がいいでしょう。



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