インタビュー

どうなる!医療保険改革 
医師会、健保連のキーマンに聞く

 ―国民皆保険を守るために給付の見直しが必要との声も

 医療保険とは何のためにあるのか、突き詰めなければいけない。社会保障としての医療保険があり、所得による格差を補うのがこの国民皆保険でもある。所得に応じた保険料負担をすることで、受ける医療には格差はない状況を作ってきているわけだ。

政府の全世代型社会保障検討会議資料より

 ◇離島・へき地の役割

 ―政府が進める地域医療構想への考えは

 昨年9月に政府が「再編統合の議論が必要」とした公立・公的病院の実名を公表したでしょう。あんな乱暴なことをしたらいかんな。

 各地域の地域医療構想調整会議で議論していくべきだ。トップダウン的に必要な病院も(再編統合対象に)リストアップされたという印象だ。離島・へき地の役割も評価に入れて公表すべきだった。

 ―経済財政諮問会議は病床削減を要請した

 その人たちに言いたいのは、病床削減は人口が減れば当然起きる。それを計画的にどんどん減らせということがナンセンスだ。諮問会議もいろんな地域の意見が反映される会議にしておかないといけない。東京の真ん中で経済活動をしたり、社会保障の勉強をしたりしている人が、たまに地方を見てもね。切実さを理解した上で提言しないと。

 ―必然性があるから病床は残っていると

 そういう面が大きい。

政府の全世代型社会保障検討会議資料より

 ◇薬のコスト

 ―そうだとしても財源不足の問題は残る

 残っている。患者負担だけに転嫁するのはよくない。医療費の財源は税金、保険料、自己負担の三つ。そのバランスをとりながら、みんなで支える社会をつくっていかないと。

 日本の場合は医療費の中に占める薬剤費が高い。後発医薬品(ジェネリック)をもっと使用するなど、薬のコストを下げられる仕組みは作らないといけない。

 ―その意味で、市販の薬と成分が似ており代替可能な市販品類似薬」の保険適用見直しは

 医療に必要なものは保険適用してもらいたい。しかし、一般用医薬品(OTC薬)でも十分なものは保険から外せるかもしれない。有効性、安全性との絡みだ。


新着トピックス