そのホクロ、皮膚がんかも?=高齢化に伴い患者数が増加
◇肺に転移のケースも
一方、有棘細胞がんは赤くていびつな肉塊で、表面にただれや潰瘍を伴い出血しやすい。発生部位は半数以上が首から上で、手の甲などにもできる。原因はやはり紫外線であることが多いが、幼少時の重度のやけどや大けがの痕ががん化することもある。
9割の患者が手術で治るが、リンパ節や内臓(主に肺)に転移するケースがあるのが有棘細胞がんの特徴だ。しかも、肺などに転移した有棘細胞がんに有効な薬は少なく、同じく扁平上皮がんに分類される頭頸(とうけい)部がんの治療を応用することもある。
いずれの皮膚がんも早期発見、早期治療が望ましい。山崎科長は「基底細胞がんも有棘細胞がんも2センチ以下ならステージ1です。ホクロ、シミ、アザや治りにくい傷のようなものがいつの間にか大きくなっていたら、早めに専門医で適切な処置を受けてください」と訴える。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
- 1
- 2
(2017/06/18 11:38)