治療・予防

悩ましい中高年の便秘=女性だけでなく男性も

 便秘は女性に多いと思われがちだが、2013年の厚生労働省の調査によると、男性でも50代からの便秘が増加している。矢野外科胃腸科(神戸市)の矢野雅文院長は「便秘の解消には、生活環境を改善することが非常に大切です」と話す。

 ◇中高年に多い弛緩性

 便秘に明確な定義はないが、一般的には3日以上便通が無いと便秘と感じられやすい。便を送り出す大腸のぜん動運動が弱くなったり、腸の緊張が強くなったりする機能的な原因によることが多い。胃や腸は平滑筋という自分の意思では動かせない筋肉でできており、中高年は大腸の筋力が弱くなり、ぜん動運動が低下しやすい。

 「便が腸内に長くとどまると水分が過剰に失われて硬くなり、送り出されにくくなります。弛緩(しかん)性便秘と呼ばれるこのタイプが中高年には多いのです」と、矢野院長は指摘する。

 他にも、食事量が少なく腸が活発に動かない、水分の摂取不足により便が硬くなる、腹筋の力が落ちて便を押し出す力が弱まる、認知症など便秘を合併しやすい病気などが誘因となることも少なくない。

 また、高齢者ではトイレへの移動がおっくうになり、排便を我慢することで次第に便意を感じにくくなることもある。

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