まつげ、こすらず保湿で薄毛予防
~補修と育毛で目元ぱっちり~
◇処方薬で治療も
美容皮膚科やクリニックでは、ビマトプロスト(商品名グラッシュビスタ)という治療薬が処方されることもある。目薬に似た液体外用薬で、細い綿棒などで上まつげの生え際にのみ、就寝前に1日1回塗る。
健康保険は使えず、全額自費診療になる。割と高額なため、負担が大きい。また、治療を中止すると元の状態に戻ってしまうため、継続する必要がある。
生えているまつげのケアと育毛が同時にできる美容液。朝晩の使用だけでなく、マスカラ下地としての役割も果たす
治療でまつげの長さや太さ、濃さが改善するが、副作用もある。目の周りが赤くなり、最終的には黒ずむ色素沈着や、結膜の充血などが出ることがある。貴子院長は「こうした症状が出た場合、治療を中止し眼科の診療を受ける必要がある。緑内障や白内障など眼病治療中の人は使えないなど、制限も多い。医師の説明をよく聞いて、正しく使用してほしい」と呼び掛ける。
◇ケアを続ける
まつげも肌と同様、保湿が大事だ。生えているまつげに対しては、まつげ美容液を根元に付けて内部にまで成分を届かせ、乾燥を防いでほしい。表面のキューティクルを補修できるタンパク質やアミノ酸といった成分が含まれていることを意識して、使う商品を選びたい。
これから生えてくるまつげには、毛根を活性化させ成長を促す成分が入った美容液がお薦めだ。「美容液なら副作用も無く、マスカラ下地としても使える。生えているまつげと生えてくるまつげを同時にケアできると、目元の印象が良くなったという満足感が得られる。実感があれば、ケアを継続しやすい」と貴子院長。お手入れに加え、バランスのいい食事や十分な睡眠、ストレスの軽減が実行できると、なお良さそうだ。(柴崎裕加)
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(2024/03/15 05:00)
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