治療・予防

気付きにくい睡眠時無呼吸症候群
~家族の勧めが受診後押し~

帝人ファーマ主催の啓発イベントに登壇した(左から)内村直尚氏、タレントの北斗昌・佐々木健介夫妻、平井啓氏=2025年1月、都内

帝人ファーマ主催の啓発イベントに登壇した(左から)内村直尚氏、タレントの北斗昌・佐々木健介夫妻、平井啓氏=2025年1月、都内

 ◇メリット前面に行動促す

 人間の思考にはいろいろなバイアス(偏り・先入観)がある。患者は診療の必要性を指摘されても、「今、痛くないから」「検査なんて時間もお金も無駄」「今までと同じように生活していれば問題ない」といった否定的な反応を示しがちだ。受診を勧める際のポイントについて、平井氏は「患者、家族、さらに医療者もすべてを合理的に判断するのは難しいと認識すべきだ。『先延ばししたい』という(患者の)気持ちをいったん受け止めてからコミュニケーションを取ってほしい」と話す。

 その上で、①同じ現象でもポジティブな側面に着目する②将来ではなく現在の利得を分かりやすく説明する③それとなく望ましい行動を促す④他者への約束などを通じて責任感を刺激し、実行を確実にする―などの手法を推奨する。一例を挙げれば、「放っておくと高血圧や心臓病のリスクが上がるって書いてあったよ」ではなく、「検査を受けて必要な治療をすれば、日中の眠気がなくなってすっきりし、仕事に集中できるようになるんだって」「スマホで数分でリスクを調べられるから、ちょっと試してみてよ」といった具合だ。

 ◇治療は生活見直しから

 受診の結果、睡眠時無呼吸症候群と診断されたら治療となる。まず減量、禁煙、飲酒抑制など生活習慣を見直し、横向きでの就寝も試したい。

 それで改善しなければ、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)が多く用いられる。鼻に装着した専用マスクから圧力をかけた空気を送り込み、強引に気道を広げる手法で、命に関わるような重大な心血管系疾患の発生率を大きく低減させる効果が報告されている。

 他にも、マウスピースを入れて下顎を前に出したり、手術をしたりする方法がある。内村氏は「医師と相談し、適切な治療を受けることが大事だ」と強調している。(平満)

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