ちゃんとおしっこ出てますか?=出方が悪くなったら検診を
◇前立腺がんの恐れも
前立腺の肥大は痛みなどを伴わないので、誰もが治療を受ける必要はない。尿の出が気になるなど精神的負担を感じたり、自由にトイレに行けない仕事をしていたりするなど、生活の質を落とす場合は治療を受けることが望ましい。
前立腺肥大症の治療は薬物治療が中心で、交感神経抑制剤(αブロッカー)や植物エキス製剤、男性ホルモン低下薬などが使われるほか、ぼうこうが敏感になって頻尿になっていれば、その治療も同時に行われる。いずれも継続的な服用が必要だ。
注意しておきたいのは前立腺がんと症状が似ていること。病気そのものは全然違うものの、前立腺肥大症だと早合点してほっておいたら痛みが出て、検査で前立腺がんだったことが分かったというケースは珍しくない。「症状を感じたなら、一度、泌尿器科専門医で検査を受けてみてください」と頴川教授はアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/12/19 12:08)