インタビュー

1年通じ注意が必要=高齢者の脱水症-髙瀬義昌医師

 ◇お茶や水だけでは危険

 普段からお茶や水をたくさん飲んでいれば大丈夫、と考えるのは危険だ。水分と塩分(ナトリウムやカリウムなどの電解質)が減少して脱水状態に陥っているときに塩分を含まない飲み物を取り続けると、かえって電解質の異常が進んでしまうという。こんな場合は、水分と電解質を共に吸収しやすい市販の経口補水液が便利だ。

 秋は天候が変わりやすく、暑い日もあれば、過ごしやすい日もある。このため、食欲も変動する。食べ物には水分が含まれているので、食事の量が減るとより脱水状態になりやすい。また、髙瀬医師は「天候の変化などによって、免疫系やホルモン系と連動している自律神経機能に障害が起き、循環器や消化器系の機能不良を招くことがある」と指摘、「経験的に知っていることだが、摂食や水を飲むことを司る中枢神経のセンサーの調子が悪くなる、と考えられる」と言う。

 ◇脱水防げば社会コスト減

 脱水症になり、救急車を呼ぶケースも多い。「かなりの社会的コストがかかっている。できるだけ脱水症にならないことは高齢者が生きる上で必要な知識であるとともに、マナーだ」。脱水症や熱中症を予防するにはどうしたらよいか。髙瀬医師によると、一つはできるだけ筋肉をきたえることだ。同時に大田区で経口補水液を配布している事例を挙げ、「家族や介護者の方に経口補水液の有用性を知ってもらいたい」と話している。(編集委員・鈴木豊)

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