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夫が原因で体調不良に
定年後は夫婦関係も見直しを

 更年期障害と診断されて薬を飲んでいるのに、症状が一向に改善しない―。原因となる病気が見つからないのに全身にさまざまな不調が表れる不定愁訴の原因が、実は夫にあったという場合がある。夫から受ける日常的なストレスで起こる妻の体調不良を「夫源病」と命名した、眼科いしくらクリニック(大阪市)で心療内科と男性更年期外来を担当する石蔵文信医師に話を聞いた。

 ▽治らない不定愁訴

ストレスをため込み過ぎず、思いを伝えてみよう
 更年期障害は、閉経を挟んだ約10年間にホルモンバランスが乱れることで起こる。めまいや耳鳴り、頭痛、睡眠障害、いらいらなど症状はさまざまで、検査しても異常が見つからないため不定愁訴と呼ばれる。内科や婦人科で治療を受けても改善しないケースもある。

 石蔵医師は「職場でのパワーハラスメントほどではなくても、夫の完璧主義や妻を家来のように扱う態度が、妻のストレスになっています」と指摘する。

 夫源病が表面化するのは夫の定年退職後だ。常に家にいるようになった夫のささいな言動が妻の慢性的ストレスになる。子どもが自立してから夫が退職するまでの間、自由に使うことができた時間が、夫の世話に奪われてしまうことも大きなストレスとなる。

 ▽自立と距離感が大事

 石蔵医師は、夫の定年後に夫婦関係を見直すことを提案する。「体調を崩すほどストレスをためてしまうのは、夫婦げんかの経験が少ない良妻賢母型の女性に多い。けんかを恐れず、夫に自分の思いを明らかにするだけでも症状改善につながります」と、話し合うことの大切さを説く。

 夫も妻のストレスを軽くするため、妻に依存し過ぎない生活を心掛けることが大事だ。例えば、朝食と昼食は夫が担当し後片付けもする。妻は、夫の世話をすべてするのではなく、友人との昼食や旅行などで外出を楽しむ、パートタイムで勤めに出るなど、夫と程よい距離を取るとよい。

 「夫への不満や愚痴を気の置けない友人に話すのもよいでしょう。それだけで症状が軽減することもあります」と石蔵医師はアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)


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