足の悩み、一挙解決

第5回 「ハイヒールが楽」は勘違い
~「足底腱膜炎」の話をしましょう~ 足のクリニック表参道院長 桑原靖

 ◇まずはアキレス腱ストレッチを

 原因が分かれば、治療は簡単です。初期であれば、アキレス腱のストレッチをするだけで治ります。ちなみに、アキレス腱は非常に硬い組織で、伸ばそうとして、伸びるものではありません。伸ばしているのは、腓腹筋(ひふくきん)です。ふくらはぎには、腓腹筋とヒラメ筋の二つの筋肉があり、両方が合わさって、アキレス腱につながっています。

写真2(株式会社アサヒ提供)

 腓腹筋はジャンプする時に使う筋肉で、瞬発力を発揮する速筋。膝裏より上の大腿骨から始まっているため、膝を伸ばした状態でないと、ストレッチができません。市販のストレッチボードを使ってもいいでしょう(写真2)。

 一方、ヒラメ筋は主に立っている時に使う筋肉で、持久力を発揮する遅筋。自転車に乗り、膝を曲げた状態でペダルをこぐ時は、ヒラメ筋を使います。膝の下から始まっているため、逆に膝を曲げて、腓腹筋をリセットした状態でストレッチする必要があります。

 ただし、痛みが強くてストレッチどころではないという状態のときは、応急処置としてステロイドの注射で炎症を抑えます。ドーピングが気になるスポーツ選手などに対しては、足の裏に体外衝撃波を当てる治療法もあります。


 

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