一流に学ぶ 「女性外来」の先駆者―対馬ルリ子氏

(第3回)
女性の自立を目指して
バンドなど課外活動にも熱

大学ではロックバンドのキーボード。バンドのメンバーと撮影
 弘前大学医学部に入学し、対馬ルリ子氏はすぐに「まずいことになった」と思った。医学部の教授らが『おじい様には大変お世話になりました』とあいさつに来たのだ。学長を2期務め、人望の厚かった祖父が以前活躍した大学だったため、注目された。入学後、医学部の先輩男子たちがぞろぞろと対馬氏を送り迎えするようになった。

 しかし、対馬氏は1~2年の教養課程ではあまり授業には出ずに、課外活動に熱中。ロックバンドに入って学園祭で演奏したり、みんなでコンサートに行ったりしていたという。飲み会などで男子が女子をバカにするようなことを言うと、本気で怒って頭から水を掛けたこともあったらしい。

 「私は覚えてないんです。ただ『見た目はかわいいけど中身は怖かった』と、いまだに当時のバンドのメンバーに会うと言われるんですよ」

 入学して間もなく、医学部の1~6年生の女子学生を集めて『女医の卵の会』も作った。「卒業した女性医師が、その後も働いているか、フルタイムか、子どもはいるかなどをアンケート調査し、女性の自立について考えようと。1年生でしたが、女子学生に声を掛けて、集まって活動していました」

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