こちら診察室 めまい・耳鳴り
「足元フワフワ」もめまい
~近年増加、生活に支障~ 第1回
◇重要な問診
このため浮動性めまいの診察では、詳細な問診に加え、アンケートも十分に活用します。また、目の動き(眼振や眼運動)やバランス(重心動揺)の検査、適宜X線やCT、MRIなどの画像検査、心電図、自律神経機能検査、内耳機能検査、採血など各種行います。最も重要なのは問診になります。的確な問診がないと無用な検査だけをしたり、検査で異常がないと原因探索を見誤ったりしてしまうことになります。
川越耳科学クリニックにおける治療の流れ
治療には生活習慣改善、カクテル療法(内服薬)、リハビリテーションとしての自宅で行えるめまい体操や医療機関で行う本格的な前庭リハビリ(平衡障害改善)などがあります。(了)
坂田英明・川越耳科学クリニック院長
坂田英明(さかた・ひであき)
川越耳科学クリニック院長、埼玉医科大客員教授。元目白大学教授。日本耳鼻咽喉学会専門医、日本聴覚医学会代議員。日本小児耳鼻咽喉学会評議員。
1988年埼玉医科大卒、91年帝京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科助手、2005年目白大教授、15年より現職。小児難聴や耳鳴りなどの治療に積極的に取り組み、著書多数。近著に「フワフワするめまいは食事でよくなる」(マキノ出版)。
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(2023/05/17 05:00)
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