清水徹 医師 (しみずとおる)

みどりヶ丘病院

大阪府高槻市真上町3-13-1

  • リウマチ科、痛風外来
  • 痛風外来専任

リウマチ科 内分泌科・糖尿病 内科

専門

痛風、高尿酸血症

清水徹

痛風・高尿酸血症の患者には、生涯にわたる尿酸コントロールが必要となる。清水徹医師は、一人ひとりの尿酸代謝の状態や合併症の有無を調べて、その人に最も適した治療法を選択。その上で、できる限り少ない薬量で治療することを大切にしている。また、体内で過剰になっている尿酸をコントロールするだけでなく、高尿酸血症が続くと起こりやすい腎障害や痛風患者に多い腎結石の予防につながる治療の必要性を認識。腎臓から尿酸を円滑に排出できることにも配慮した治療が実践されている。

診療内容

同院の痛風外来は、痛風財団(旧:痛風研究会と痛風友の会)の推薦を受けている痛風協力医療機関。大阪北摂地域の痛風診療の拠点としての役割を担い、昭和50年の開設以来、3,000名を超える患者が受診している。
痛風は尿酸代謝異常に基づく疾患で、痛風発作と呼ばれる激しい関節の痛みが起こる病気として知られている。発症時に対応を誤ると症状は2~3カ月も長引き、仕事や日常生活に支障を生じるおそれがある。痛風外来では、まずはこの痛風発作をできるだけ円滑に終焉させることを目指している。一般に痛風の発作は、血液中の尿酸値が高い時に起ると考えられているが、尿酸値と痛風発作の関係は単純ではなく、実際には尿酸値が正常の時にも起こる。清水医師は尿酸値と痛風発作の関係を「雪」にたとえて表現している。尿酸値が7.0mg/dl を超えた高尿酸血症の状態が長く続くと次第に尿酸塩の結晶が関節の滑液膜に蓄積されてゆき、これは屋根に雪が積もっていく様子として表されている。雪が降り続けると屋根から雪崩のように崩れ落ちるが、これは高尿酸血症が長く続いて痛風発作が起こることと同じだ。また、尿酸値が急激に下がると、急に太陽の陽射しが強くなったのと同じ状態になって、屋根の雪は急速に溶けて雪崩を起こしてしまう。それゆえ、尿酸値は6.0mg/dlを目標値にしてゆっくり下げていくことが大切で、その人に最も適した薬をできるだけ少なく使用して治療するという清水医師の取り組みは、患者にとって大きなメリットとなる。
高尿酸血症になってから平均5~10年後に最初の発作が起こるといわれている。10年を超えて放置すると痛風発作が繰り返されるだけでなく、関節の周囲に「痛風結節」と呼ばれるコブを作るようになる。こうした変化は腎臓でも起こっており、組織を破壊して腎障害を招いたり、尿路結石ができたりする。予防するためには、尿酸値の適度なコントロールに加えて「尿路管理」が必要だ。水分を十分に摂って尿中の尿酸の濃度を低くするとともに、尿の酸性化を防ぐことが重要となってくる。さらに、高尿酸血症は高血圧・高脂血症・糖尿病などともに動脈硬化のリスクファクターであり、いわゆるメタボリックシンドロームに属する病態とも相互に影響しあっていることが多い。このため、食生活・飲酒・運動といった生活習慣の改善・節制が要求される。とはいえ、食事や飲酒に厳しい制限を設けすぎると、治療そのものに対するストレスにつながってモチベーションが下がる。無理のない治療計画を推進する清水医師は「患者の生活習慣や信条に配慮して、実現可能な治療を始めることが成功への近道」という。「痛風を一つの見張り窓として自分の健康に気をつけることで、他の生活習慣病も予防できれば“一病息災”、災い転じて福となすことができます」

医師プロフィール

1963年3月 京都府立医科大学 卒業
1964年4月 京都府立医科大学第一外科医員
1975年9月 京都第二赤十字病院外科副部長
1989年4月 みどりヶ丘病院 副院長