藤森新 医師 (ふじもりしん)

帝京大学医学部附属新宿クリニック

東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー7F

  • 生活習慣外来
  • 院長

内科 内分泌科・糖尿病 内分泌内科

専門

代謝性疾患・特に痛風

藤森新

藤森新医師は日本痛風・核酸代謝学会の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」作りに参画するなど、わが国における高尿酸血症の診断・治療のスペヤリスト。尿酸は痛風を引き起こす物質でありながら、抗酸化作用があるなど、人間の身体に必要なものでもあると考えられている。治療によって尿酸値をどこまで下げれば、腎不全や心筋梗塞といった合併症のリスクを低減しつつ、患者の健康につなげることができるのか。藤森医師は将来の高尿酸血症・痛風治療の方向性を左右する研究に、心血を注いでいる。

診療内容

高尿酸血症は、激痛を伴う痛風発作を起こすだけでなく、さまざまな合併症につながるおそれがある。血液検査で血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断され、痛風発作のリスクが上昇。さらに9.0mg/dlを超えると発作が起こる可能性は極めて高くなり、痛風結節や尿路結石、腎機能の低下といった合併症を起こす危険性が出てくる。高血圧や心臓病とも関係している。痛風発作そのものが生命に関わることはないが、合併症を起こすと生命が危機にさらされるおそれがあるため、痛風発作を起こしたことがある人に対しては、通常は生活習慣の改善指導と投薬が行われる。また、発作を起こしたことがない人についても、尿酸値や合併症の状態によっては薬を用いた治療が行われることがある。とはいえ、一般的な治療では症状がなかなか改善されないケースもあるのが現状だ。藤森医師は、高尿酸血症・痛風に深くかかわるプリン代謝について研究を続け、今や生活習慣病のひとつとなった高尿酸血症・痛風の治療に取り組んでいる。診療を担当する同院内科外来では、長年にわたって難治性の高尿酸血症の治療に取り組み、優れた治療実績を上げている。
痛風は中高年に多い病気で、これまで発症の中心は40~50代だった。また、圧倒的に男性に多く、男女比は20対1といわれている。ところが最近では、30代や20代での発症が増え、女性も閉経によって女性ホルモンが減少すると高尿酸血症になりやすく、さらに、むくみを取ろうとして利尿薬を飲むと尿酸値が上がって痛風を起こすこともある。「高尿酸血症は、飽食の時代を原因とする病態であることは間違いありません。しかし、太っている人ばかりが高尿酸血症になるとは限りません」と、藤森医師は言う。今後は、遺伝や体質、性別と病気との関わりを、明らかにしていくことが求められている。尿酸降下薬を用いた治療についても、現在は血清尿酸値6mg/dlが目標とされているが、どこまで下げればよいのかなど、研究すべき課題は多い。2011年5月に、40年ぶりに尿酸降下薬の新薬が認証され、痛風治療の尿酸値コントロールが注目される中、高尿酸血症研究・治療の第一人者としての藤森医師への期待は大きい。

医師プロフィール

1976年3月 東京大学医学部医学科卒業
1980年2月 帝京大学医学部第二内科助手
1986年12月 米国ミシガン大学研究員
1988年4月 帝京大学医学部第二内科講師
1990年4月 帝京大学医学部第二内科助教授
1997年4月 帝京大学医学部内科教授
2014年4月 帝京大学医学部附属病院病院長
2016年4月 帝京大学医学部附属新宿クリニック院長