林隆 医師 (はやしたかし)

医療法人テレサ会 西川医院

山口県宇部市大字西岐波325-1

  • 発達診療部 発達障害研究センター
  • 部長 センター長

小児科 神経内科 内科

専門

発達障害(広汎性発達障害・自閉症・アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害、知的障害)・てんかん・脳性麻痺・小児神経疾患

林隆

 林隆医師は山口大学医学部を卒業後、山口大学医学部小児科学教室に入局し臨床小児科一般を研修した。研修2年目には鳥取大学医学部附属病院脳神経小児科へ国内留学、竹下研三教授に師事し小児神経学の基礎を学んだ。さらに岡山大学小児神経科の大田原俊輔教授が主催する点頭てんかん研究会に毎年参加し、日々の臨床で得た知見をもとに毎年演題応募するなど、臨床てんかん学を自己研鑽し、日本てんかん学会の専門医・指導医の資格を得たという。現在は近年患者数が急増している発達障害診療に力を入れ、現在も年間のべ約6,000人の外来患者の診療にあたっている。
 小児神経学をバックボーンに、これまでに外来診療した患者数は延べ10万人を超える本邦では数少ない発達小児科の専門医である。また診療に限らず、発達障害に関する講演(特に近年は発達障害の薬物療法についての講演依頼が多い)を年間30件(コロナ禍で少し減って20件前後)程度こなし、発達障害の理解と支援の啓発につとめている。日本小児神経学会では評議員(令和4年6月で定年)、小児精神神経学会では理事・代議員として学会運営に寄与してきた。
 2016年11月には第116回日本小児精神神経学会を主催し「本当に必要な支援とは?」をテーマに支援について、発達障害の支援について学際的な理解に必要性を世に問いかけた。
「こどもの障害を治すことは出来ないし、治す気もない。なぜなら、治さなければならないような悪い発達などどこにもないからである。」(林医師)
子どもを肯定的にみるという信念のもとに実践してきた診療活動の実績が強い説得力となっている。

診療を受けるには

診療は全て予約制で林医師が担当。初診の対象は小学校6年生まで。受診を希望される方は火曜日の9:00~12:00、14:00~17:00の間に必ず電話で要予約。現在予約が混雑し、半年以上待つ状況になっている。受診希望の場合、まずはかかりつけの小児科に相談し、就学などに必要な緊急性の高い診断書作成や福祉制度の書類作成はかかりつけの小児科にお願いし、詳細な発達診断や対応が必要と判断された場合には、かかりつけ医の紹介状を用意してから予約をする。

医師プロフィール

1983年3月 山口大学医学部 卒業
1983年4月 山口大学医学部附属病院小児科
1984年4月 鳥取大学医学部附属病院脳神経小児科
1993年4月 山口大学医学部小児科助手
1994年8月 山口大学医学部附属病院周産母子センター講師
1996年4月 山口大学医学部小児科助教授
1998年2月 シドニー大学発達障害研究センターへ短期留学
2001年4月 山口県立大学看護学部教授、山口県立大学大学院健康福祉学研究科教授
2007年4月 公立大学法人山口県立大学看護栄養学部教授(学部改組による)(2012年9月まで)
2008年7月 国立精神・神経センター客員研究員(2020年3月まで)
2012年11月 医療法人テレサ会西川医院 発達診療部・発達障害研究センター長
2018年11月 国立大学法人山口大学医学部小児科臨床教授

所属学会

【所属学会・認定】…日本小児科学会 (代議員、専門医・指導医)、日本小児神経学会(専門医)、日本発達障害学会(機関誌編集委員)、日本乳幼児医学・心理学会(評議員)、日本脳・神経超音波学会(評議員、機関誌査読委員)、日本てんかん学会(評議員、てんかん専門医・指導医)、日本小児精神神経学会(理事、代議員、学会認定医、第116回学術集会大会長)、子どものこころ専門医・指導医

【社会活動】NPO法人山口発達臨床支援センター(理事)、重症心身障害児を守る会山口県支部(顧問)

主な著書

・ 林 隆:Triple pathway modelとFunctional connectivity、Dynamic connectivityからみたADHDの病態と支援の視点に基づく薬物療法.児童青年精神医学とその近接領域 61巻3号 278-288 2020
・林 隆:ADHD、ASDへの薬物治療― 服薬前に知っておきたいこと. 月刊「発達教育」38巻3号 4-11 2019
・林 隆:発達障害児に対する薬物療法―支援の視点からみた薬物療法.発達障害研究40巻4号.468-472 2019
・林 隆:【小児科外来での薬剤の適性使用を考える】 発達障害の薬物療法 ADHD治療薬を中心に.外来小児科21巻4号.529-534 2018 
・林 隆:発達的少数派 発達障害の新しい捉え方.感覚統合研究 18巻 54-67 2018

『今日の小児治療指針 第17版』(2020年医学書院)
『注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第4版』(2017年じほう)
『小児神経学の進歩』(2011年 診断と治療社)
『ADHDの理解と援助』(2011年ミネルヴァ書房)
『子育て支援ハンドブック』(2011年 日本小児医事出版)
『特異的発達障害 診断・治療のための実践ガイドライン』(2010年 診断と治療社)
『障害のある子どもの保育実践』(2010年 学文社)
『小児科医と共に提案!教室でする発達障害への教育コーチ』(2008年 明治図書)
『5歳児健診―発達障害の診療・指導エッセンス』(2008年 診断と治療社)
『小児てんかんの最新医療 (小児科臨床ピクシス 3)』(2008年中山書店)
『スクールカウンセリングマニュアル特別支援教育時代に』(2007年 日本小児医事出版)
『医師のための発達障害児・者診断治療ガイド 最新の知見と支援の実際』(診断と治療社)
『てんかんQ&A-こんなことも聞いていいでしょうか』(2001年 日本文化科学社)

医師発信欄

医療法人テレサ会 西川医院 HP: http://teresa-kai.byoinnavi.jp/pc/
(更新日:2023年9月4日)

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