原仁 医師 (はらひとし)

小児療育相談センター青い鳥診療所

神奈川県横浜市神奈川区西神奈川1-9-1

  • 神経小児科
  • 講師

小児科 神経内科

専門

発達障害

原仁

原仁医師は日本における発達障害医療の先駆者。国立精神・神経医療研究センターで知的障害児や未熟児の予後研究の仕事をしているときに「発達障害」という言葉に初めて出会い、ADHDと学習障害(LD)の研究に関わる。その後、文部省(当時)の研究機関である、国立特殊(現特別支援)教育総合研究所に移り、LDの研究に携わる。臨床医として、研究者として、発達障害児に関わって30年以上。現在、家族や親がどうしたら上手く子どもが育つのかということを提案し、生活の面を支える「支援的な医療」を心がけている。

診療内容

原医師が心がけている【支援的な医療】とは「単に診たてと治療をするだけではなく、家族や親がどうしたら、上手くお子さんが育つのかということを提案しています。生活の面でお困りのこと、不安や疑問に思っていることにお答えすると言う意味で、支援的医療と言っています。具体的には、主に就学前のお子さんを診ているので、どういった子育てをすれば上手く行くかを親御さんにコーチングします。特にお母さん方が安心して、自信持って子育て出来るように支援しています。発達障害のお子さんたちは、身辺的な事柄が上手くいきません。食事のとり方、トイレットトレーニング、年齢が上がってくると交友関係がうまくいかないとか、そのときどきで上手く行かない事柄は変わってきます。いろいろなタイプ、年齢帯で考えないといけません。たとえば就学前は身辺技術を身につけさせるためのコーチングをします。癇癪を起こしたり、親の言うことを聞かないで脱走したり、友だちをひっかいたり噛み付いたり、集団生活上困ることをどうやって躾けたらいいかを提案していきます」
障害が見つかった時点で、親として、どう受け入れたらいいのかを支援するのも重大な役目なのだという。
「未就学児の発達障害は、親御さんたちも、確かに困っているものの、障害だと認識するのは難しいものです。「そう言われれば障害かもしれないけれど、まだ小さいから、言うことを聞けないのはあたりまえ」というふうに考えようとしがちです。そんな親御さんたちに対して、障害をどう受け止めるか、認識するか、受容するかも大きな課題であり、支援の対象になります。かつては、小学生や中学生になって突然「お子さんは発達障害です」と言われるようなことがありましたが、今は2,3歳ぐらいから、親御さんが子育てに違和感を持ったり、ちょっとしたことで保育士さんに指摘されるなどして、わりと早い時期から気づきはあります。しかしそれをどう受け止めるかで、さまざまな問題・軋轢が発生します。そこをどう助けるかが、我々の仕事です。「着任したての頃は、小児科医・小児神経科医として診断だけを行い、障害を持つ人がこれからどうやったら生活しやすいのか、それを考えて教えていく支援・療育(治療教育)は担当スタッフに頼むというやり方をしていました。でもそれだけではどうも上手く行かない。そこで始めたのが、支援的医療でした。発達障害は、単なる診たてと治療だけでは足りません」
長を務める、中部地域療育センターでは、1.ソーシャルケースワーク、児童デイサービス、小学校支援を行う地域支援課、2.お子様の診察と指導・訓練、外来療育を行う診療所、3.通園療育を行う療育支援課の3つの部門から構成され、互いに協力しながら、子どもの発達支援を行っている。乳幼児から小学生までの様々な発達上の問題に対応し、個別の相談に応じている。

医師プロフィール

1976年 千葉大学医学部卒業
1986年 東京女子医科大学小児科講師
1986年 国立精神・神経センター精神保健研究所室長
1994年 国立特殊教育総合研究所病弱教育研究部長
2002年10月 横浜市中部地域療育センター所長
2014年4月 社会福祉法人青い鳥 小児療育相談センター 
現在に至る

「発達障害」を専門とする医師