前田正治 医師 (まえだまさはる)

福島県精神保健福祉センター

福島県福島市御山町8-30 福島県保健衛生合同庁舎5F

  • 所長

精神科 神経科

専門

PTSD(心的外傷後ストレス障害)などトラウマ関連障害

前田正治

前田正治医師は数多くのPTSD患者の治療に当たってきた。PTSDなどのトラウマ反応は「医師の力だけでは治せない病」と語り、臨床心理士、ソーシャルワーカーなど他職種と連携し、チームワークで治療に望む。ガルーダ航空機墜落事故(1996)やえひめ丸沈没事故(2001)の被災者の調査やケアに従事した。また2010年から2013年まで日本トラウマティック・ストレス学会会長を務め、専門家によるネットワークの構築にも力を入れた。
2013年より開設された、福島県立医科大学医学部・災害こころの医学講座の主任教授として勤務。前田医師は、災害が人の精神にどのような影響を及ぼすのか、被災者に対してどのようなケアや治療が必要となるのかを考え、検証し、実施・提言するという役割を担っている。2023年よりふくしま心のケアセンター所長、2025年からは福島県精神保健福祉センター所長も務める。

診療を受けるには

現在はふくしま心のケアセンターの活動支援や調査研究支援などを中心に行っている

医師プロフィール

1984年 3月 久留米大学医学部卒業
1996年 9月 久留米大学精神神経科講師
2007年10月 久留米大学医学部精神神経科准教授
2013年10月 福島県立医科大学医学部・災害こころの医学講座 主任教授
2014年4月 健康調査部門 部門長
2023年 ふくしま心のケアセンター 所長
2025年 福島県精神保健福祉センター 所長

所属学会

日本精神神経学会、日本トラウマティク・ストレス学会、日本公衆衛生学会、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本精神神経学会指導医

主な著書

『コロナ禍における医療・介護従事者への心のケア』(2021年 誠信書房)
『遠隔心理支援スキルガイド』(2020年 誠信書房)
『福島原発事故がもたらしたもの:被災地のメンタルヘルスに何が起きているのか』(2018年 誠信書房)
『PTSDの伝え方: トラウマ臨床と心理教育』(2012年 誠信書房)
『大災害と子どものストレス: 子どものこころのケアに向けて』(2011年 誠信書房)
『生き残るということ―えひめ丸沈没事故とトラウマケア』(2008年 星和書店)

医師発信欄

日本トラウマティック・ストレス学会(JSTSS)HP: http://www.jstss.org/
災害こころの医学講座HP: http://www.sympo212.com/message.html
(更新日:2025年5月19日)