医師の紹介
学生時代に聞いた「これからはメスの時代ではない。内視鏡や針でがんを治療する時代だ」という言葉に刺激を受け消化器疾患の専門医を目指して第一内科に入局。その後、国立がんセンターで、臨床試験を通じて有効な薬を見つけ出し、治療法の有効性と安全性を科学的に立証していく腫瘍内科(Medical Oncology) という世界に入った。「薬が一つ開発されると、その恩恵にあずかれる人が何万人といる。有効な薬の研究で、もっと多くの患者さんの力になりたい」と考え、治療法を科学的に開発・検証して治療のスタンダードを築いていく道を進んだ。
がん薬物療法の専門家としての実績から、2008年に杏林大学医学部腫瘍内科学教室の立ち上げに着任。科学と人間性の視点から腫瘍内科学の教育・診療・研究を行い、がん治療の進歩に貢献している。また、杏林大学病院では、地域に密着したがん治療のスタイルを確立していきたい。
診療を受けるには
医師プロフィール
1984年5月 千葉大学第一内科
1992年7月 国立がんセンター東病院肝胆膵内科
1999年4月 国立がんセンター東病院病棟部医長
2001年 9月-2002年8月 米国、トーマス・ジェファーソン大学客員研究員
2008年3月 杏林大学医学部腫瘍内科学教室 教授
2021年1月 日本肝胆膵オンコロジーネットワーク(JON-HBP)設立
2022年4月 神奈川県立がんセンター総長に就任
所属学会
2007年2月 田宮記念賞受賞「切除不能進行膵・胆道がんに対する標準的全身化学療法の確立に関する研究」
主な著書
・Furuse J. A PARP inhibitor in pancreatic cancer: Enhancement anti-tumour activity of chemoradiation therapy against pancreatic cancer? EBioMedicine 2019;40:9-10
・Furuse J, Kurata T, Okano N, Fujisaka Y, Naruge D, Shimizu T, Kitamura H, Iwasa T, Nagashima F, Nakagawa K. An early clinical trial of Salirasib, an oral RAS inhibitor, in Japanese patients with relapsed/refractory solid tumors. Cancer Chemother Pharmacol. 2018;82(3):511-519.
・Furuse J, Shibahara J, Sugiyama M. Development of chemotherapy and significance of conversion surgery after chemotherapy in unresectable pancreatic cancer. J Hepatobiliary Pancreat Sci 2018;25:261-268
・Furuse J, Ishii H, Okusaka T. The hepatobiliary and pancreatic oncology (HBPO) group of the Japan Clinical Oncology Group (JCOG): History and future direction. Jpn J Clin Oncol 2013;43:2-7.
・Furuse J, Kasuga A, Takasu A, Kitamura H, Nagashima F. Role of chemotherapy in treatments for biliary tract cancer. J Hepatobiliary Pancreat Sci 2012;19:337-41.
・Furuse J, Okusaka T, Bridgewater J, Taketsuna M, Wasan H, Koshiji M, Valle J. Lessons from the comparison of two randomized clinical trials using gemcitabine and cisplatin for advanced biliary tract cancer. Crit Rev Oncol Hematol 2011;80:31-9.
・Furuse J, Okusaka T, Kaneko S, Kudo M, Nakachi K, Ueno H, Yamashita T, Ueshima K. Phase I/II study of the pharmacokinetics, safety and efficacy of S-1 in patients with advanced hepatocellular carcinoma. Cancer Sci 2010;101:2606-11.
・Furuse J: Targeted therapy for biliary-tract cancer. Lancet Oncol 2010;11:5-6
同じ疾病を専門とする医師一覧
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糸井隆夫 医師 (いといたかお)
東京医科大学病院
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上坂克彦 医師 (うえさかかつひこ)
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肝・胆・膵外科 総長(総括者)
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海野倫明 医師 (うんのみちあき)
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遠藤格 医師 (えんどういたる)
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岡崎和一 医師 (おかざきかずいち)
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奥坂拓志 医師 (おくさかたくじ)
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肝・胆・膵外科 主任教授
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佐田尚宏 医師 (さたなおひろ)
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消化器センター外科部門(消化器外科) 外科学講座 主任教授
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竹中完 医師 (たけなかまもる)
近畿大学病院
消化器内科 特命准教授
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竹山宜典 医師 (たけやまよしふみ)
近畿大学病院
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中村雅史 医師 (なかむらまさふみ)
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胆道・膵臓・膵臓移植・腎臓移植外科 病院長 教授
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森安史典 医師 (もりやすふみのり)
ケイアイ飯田橋クリニック
内科・整形外科 院長
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山上裕機 医師 (やまうえひろき)
昭和大学病院
膵がん治療センター、消化器・一般外科 センター長、特任教授