大脳皮質基底核変性症(CBD)〔だいのうひしつきていかくへんせいしょう(CBD)〕 家庭の医学

 大脳皮質基底核変性症(CBD:cotricobasal degeneration)は60代に始まり、ゆっくりと進行します。遺伝はしません。片側の上肢から症状がはじまり、固縮、無動、失行、他人の手徴候(自分の手でないかのようにふるまう)が特徴です。ミオクローヌス、ジストニア(ゆっくりとした不随意運動)、振戦もみられます。徐々に両側にひろがり、軽い認知症の症状も起こります。
 診断はMRIで、片側の頭頂葉のいちじるしい萎縮をみます。

(執筆・監修:一口坂クリニック 作田 学)