しらくも(頭部白癬)〔しらくも(とうぶはくせん)〕 家庭の医学

 頭部に発生する、エンドウマメ大からクルミ大の、白色か灰白色円形の発疹(ほっしん)です。
 ひっかくと白い粉が落ちますが、毛を抜いてみると、毛髪のまわりには白いおおいがついています。糸状菌が毛の中に入り込むと、毛はもろくなり、折れやすくなりますから、その部分では毛が薄くなっています。しらくもは、かゆみがありなかなか治りません。
 大人には発生しませんが、それは大人の皮脂中に殺菌性の不飽和脂肪酸が多いためといわれます。
 しらくもはうつりやすく、レスリングや相撲で頭をすり合わせるとか、患者の帽子をかぶるとうつります。最近は飼育しているペットからうつることも少なくないので、注意が必要です。
 顕微鏡で糸状菌を証明して診断します。

[治療]
 1.頭髪は短く刈ります。
 2.抗白癬菌製剤を外用します。

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