いんきんたむし(頑癬)〔いんきんたむし(がんせん)〕
ぜにたむしとほぼ同じですが、次の点に注意しなければなりません。
1.股(また)の間、肛門のまわり、しり、わきの下、下腹部など、からだの屈曲面に発生しやすいものです。
2.この部位は発汗しやすく、絶えずジメジメしています。そのうえ、摩擦を受けやすいため、ぜにたむしと違って中心部は完全に治らず、長く湿疹(しっしん)様の変化が残っています。
3.中心部には、茶色の色素沈着が目立ちます。湿疹と違い、境界が明確で、まわりには小さな丘疹(きゅうしん)が並び、堤防状に固まっています。
いんきんたむしと俗にいうのはこの頑癬で、いんきんは陰嚢(いんのう)湿疹のことで別の病気です。この区別は治療上大切です。
湿疹と区別するためにも、顕微鏡で菌を検出する必要があります。
[治療]
1.入浴後など、局所をよくふいて乾燥させ清潔にします。
2.局部の皮膚を乾かすことが大切です。夏は特にこの点に注意します。パンツも、水分を吸収し、風通しのよい木綿のものを選んで、ナイロン製のものは避けます。
3.抗白癬薬を外用します。
1.股(また)の間、肛門のまわり、しり、わきの下、下腹部など、からだの屈曲面に発生しやすいものです。
2.この部位は発汗しやすく、絶えずジメジメしています。そのうえ、摩擦を受けやすいため、ぜにたむしと違って中心部は完全に治らず、長く湿疹(しっしん)様の変化が残っています。
3.中心部には、茶色の色素沈着が目立ちます。湿疹と違い、境界が明確で、まわりには小さな丘疹(きゅうしん)が並び、堤防状に固まっています。
いんきんたむしと俗にいうのはこの頑癬で、いんきんは陰嚢(いんのう)湿疹のことで別の病気です。この区別は治療上大切です。
湿疹と区別するためにも、顕微鏡で菌を検出する必要があります。
[治療]
1.入浴後など、局所をよくふいて乾燥させ清潔にします。
2.局部の皮膚を乾かすことが大切です。夏は特にこの点に注意します。パンツも、水分を吸収し、風通しのよい木綿のものを選んで、ナイロン製のものは避けます。
3.抗白癬薬を外用します。
(執筆・監修:柏ひふ科 院長/筑波大学 名誉教授 大塚 藤男)