ホルモンの病気の治療
■機能亢進症
ホルモンの過剰状態である機能亢進(こうしん)症では、ホルモンの分泌を正常化することが必要です。これには内科的治療、外科的治療、放射線治療のいずれか、あるいはこれらを組み合わせておこなわれます。
内科的治療は目的のホルモンの合成を抑制する薬剤、あるいはそのホルモンの作用を阻止する薬剤を投与する方法です。ホルモンを産生する腫瘍が原因の場合には、手術による摘出が原則ですが、一部の腫瘍では内科的治療でも腫瘍を縮小させることができます。
放射線治療は、放射性同位元素(ラジオアイソトープ)で目印をつけた薬剤を投与し、目的の内分泌組織に取り込ませてホルモンを産生する組織を破壊します。放射線を外部から照射して腫瘍を破壊する方法も、視床下部や下垂体の腫瘍で用いられます。
■機能低下症
ホルモンが不足している状態ですから、補給する必要があります。ホルモンの種類によって内服するもの、注射によるもの、点鼻薬、貼付薬として投与するものがあります。機能低下症は一部を除けば永続的なもので、一生にわたる治療が必要です。ホルモンのなかには治療薬としては使用が困難なものもあります。
このような場合、目的ホルモンと同様な作用をもつほかのホルモンや薬剤で代用します。ホルモンの分泌が正常でも、ホルモンの作用が障害されていれば、ホルモンを投与しても効果はなく、別の方法がとられます。
機能低下症が薬剤、食品による場合は、これらを使用中止するだけで回復します。
ホルモンの過剰状態である機能亢進(こうしん)症では、ホルモンの分泌を正常化することが必要です。これには内科的治療、外科的治療、放射線治療のいずれか、あるいはこれらを組み合わせておこなわれます。
内科的治療は目的のホルモンの合成を抑制する薬剤、あるいはそのホルモンの作用を阻止する薬剤を投与する方法です。ホルモンを産生する腫瘍が原因の場合には、手術による摘出が原則ですが、一部の腫瘍では内科的治療でも腫瘍を縮小させることができます。
放射線治療は、放射性同位元素(ラジオアイソトープ)で目印をつけた薬剤を投与し、目的の内分泌組織に取り込ませてホルモンを産生する組織を破壊します。放射線を外部から照射して腫瘍を破壊する方法も、視床下部や下垂体の腫瘍で用いられます。
■機能低下症
ホルモンが不足している状態ですから、補給する必要があります。ホルモンの種類によって内服するもの、注射によるもの、点鼻薬、貼付薬として投与するものがあります。機能低下症は一部を除けば永続的なもので、一生にわたる治療が必要です。ホルモンのなかには治療薬としては使用が困難なものもあります。
このような場合、目的ホルモンと同様な作用をもつほかのホルモンや薬剤で代用します。ホルモンの分泌が正常でも、ホルモンの作用が障害されていれば、ホルモンを投与しても効果はなく、別の方法がとられます。
機能低下症が薬剤、食品による場合は、これらを使用中止するだけで回復します。
(執筆・監修:東京女子医科大学 常務理事/名誉教授 肥塚 直美)