【サンパウロ時事】南米ウルグアイからの報道によると、大統領に就任後も清貧な生活を送り「世界一貧しい大統領」と呼ばれた同国のホセ・ムヒカ元大統領(88)が食道がんにかかり、放射線治療が行われることになった。主治医が2日に記者会見で明らかにした。
 ムヒカ氏は4月末、検査で食道に腫瘍が見つかったと自ら説明していた。主治医は2日、腫瘍を悪性と確認し、転移は見られないと指摘。その上で、ムヒカ氏が高齢で免疫疾患などの持病を抱えているとして、手術や化学療法は行わないと判断したと述べた。国外からも治療の申し出が相次いだが、治療は国内で実施する。 (C)時事通信社