【ロンドン時事】英製薬大手アストラゼネカは8日、新型コロナウイルスワクチン事業から撤退すると明らかにした。パンデミック(世界的大流行)の収束や、変異株に対応した最新のワクチンの普及で、需要が減少したため。欧州での販売承認の取り消しを求めたほか、他の地域でも当局や提携先と撤退に向けた協議を進める。
 アストラゼネカは声明で、自社のワクチンについて「使用が始まった最初の年だけで650万人超の命が救われ、(これまでに)全世界で30億回分以上が供給された」と説明。「パンデミックを終わらせる上で果たした役割を大変誇りに思う」と強調した。 (C)時事通信社