足の悩み、一挙解決
第16回 こうすれば、水虫もイボも防げる
~ガサガサ足には重曹や尿素クリーム~ 足のクリニック表参道院長 桑原靖
足が冷えるのは血液循環が悪くなっているから。新陳代謝が低下して、皮膚に必要な栄養分が届きにくくなるため、かかとのガサガサも治りにくくなります。
靴下の上から足首ウオーマーやレッグウオーマーを着けると、足の冷え予防に効果的です。ストレッチや筋トレで全身の血行を良くしておくことも大切です。
市販のミコナゾール硝酸塩配合のせっけん(持田ヘルスケア提供)
水虫の治療で足のクリニックを受診された患者さんには、症状により、市販のミコナゾール硝酸塩配合のせっけん(商品名「コラージュフルフル」=写真)で毎日、足を洗うよう指導することもあります。
リキッドタイプと泡タイプがあり、しばらく足に泡をつけてから流すと、より効果的です。
普通のボディーシャンプーより値段は高いですが、1カ月ほど使うと、足の水虫であれば、きれいに治ることが多いです。体は普通のせっけんで洗い、足だけに使えば、長持ちします。
爪の水虫(爪白癬)に対しては、白癬菌に感染した部分の爪をほぼ削り取ったうえで、爪白癬専用の外用薬を処方します。物理的に99%削り取ってしまい、残りの1%を外用薬で治していくイメージです。
◇入浴剤感覚で重曹風呂
掃除用などで注目されている重曹ですが、足のケアにも役立ちます。
重曹は炭酸水素ナトリウムという薬品で、汚れを溶かして角質を落としやすい状態にしてくれます。さらに、血液の循環を良くする働きもあるので、冷えの予防にも効果的です。
重曹足湯は、洗面器などに重曹小さじ2程度を入れ、足を15分ほど浸します。重曹風呂にするなら、入浴剤を入れる感覚でお風呂に大さじ2~3程度を入れて入浴します。
◇爪の切り方
爪の切り方で巻き爪になるわけではありませんから、それほど神経質になる必要はありませんが、足の爪は指の肉が隠れるくらいの長さで真っすぐにそろえ、両端の角を少し落としたスクエアオフの形が良いとされています。
爪やすりを使うとより安全です。やすりは往復させずに、一方通行でかけるのがコツです。
足の爪を伸ばし過ぎると、転んだときの衝撃で剥がれてしまう場合があります。長過ぎず、短過ぎない長さに整えておくようにしましょう。
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(2019/04/08 06:00)