治療・予防

首鳴らす癖、要注意 =中年に多い椎骨動脈解離

 後頭部やうなじに経験したことがないような痛みが走る椎骨動脈解離は、40~50代に多く、普段の何気ない首の動きが積み重なって起きる。昭和大学病院(東京都品川区)脳神経外科の水谷徹主任教授は「血管も老化に伴い、大なり小なり傷が付いては修復されています。解剖による観察結果から、わずかなものも含めれば、一般成人の約10%に椎骨動脈解離があると推測されます」と話す。

 ◇うなじがズキズキ

 正常な動脈の壁は内側から内弾性板、中膜、外膜の3層構造になっている。動脈解離は何らかのきっかけで内弾性板が裂け、そこから血液が入り込んで起きる。全身の動脈に起こり得るが、最も多いのは心臓から全身に血液を運ぶ大動脈だ。それに次ぐのが脳動脈で、首の後ろ側を走る椎骨動脈がその7割ほどを占めるという。

 日常的な首の運動の積み重ねや軽いけがで、内弾性板が弱って椎骨動脈解離が起きると考えられる。ゴルフのスイング時やカイロプラクティックの施術時、車をバックさせるときの首の急なひねりでも椎骨動脈解離は起きることがある。首を鳴らす癖がある人も要注意だ。

 内弾性板に亀裂が入って解離が生じたときに、頭痛が起きることが多い。水谷主任教授は「うなじから後頭部にかけてズキズキと拍を打つような痛み、重くだるい痛みがありますが、片頭痛や緊張性頭痛と区別することは難しいです」と説明する。

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