治療・予防

黄色い鼻水、長引くなら病院へ
蓄膿症に新たな症例

 「黄色い粘着性の鼻水が止まらない」「口臭が気になる」「頭痛がする」「においがしない」。そんな人は慢性副鼻腔(びくう)炎、いわゆる蓄膿(ちくのう)症かもしれない。副鼻腔と呼ばれる空洞の粘膜で炎症が8週間以上続く病気だ。順天堂大学医学部(東京都文京区)耳鼻咽喉科学講座の伊藤伸准教授は「もともと副鼻腔炎は日本人に多い疾患ですが、最近、従来の薬が効かない『好酸球性副鼻腔炎』の患者さんも増えています」と話す。

 ◇薬物療法が基本

 人の鼻の内部には4対の副鼻腔が左右に広がっている。これらの副鼻腔がウイルスや細菌、カビなどが原因で炎症を起こすのが慢性副鼻腔炎で、上顎洞(じょうがくどう)に接している歯にできた虫歯が原因になることもある。
 治療は薬物療法がメインで、マクロライド系の抗生物質が使われる。多くは2~3カ月で完治するが、副鼻腔に鼻茸(はなたけ)などが発生し、重症化した場合には内視鏡手術が行われる。

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