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新型インフルに警戒=東京五輪に向け対策を

 A香港型(亜型)を中心とする季節性インフルエンザは2016年のシーズン初めから流行し、17年に入ってからも患者が増加した。受験シーズンと重なることもあって予防などへの関心が高い一方で、危険な新型インフルエンザへの警戒は忘れがちだ。海外での感染症事情に詳しい東京医科大病院渡航者医療センターの浜田篤郎教授は「海外からの訪日旅行者(インバウンド)が急増している中、患者が入国した際の対応策を早急に検討する必要がある」と警鐘を鳴らしている。

 新型インフルエンザが大騒ぎになったケースの一つが、2009年のメキシコに端を発した流行だ。豚から人に感染したウイルスが人から人に感染するようになったとされ、豚インフルエンザとも呼ばれた。世界保健機関(WHO)がパンデミック(大規模流行)を宣言。当初、死亡率が高いといわれたことから、日本は一時、感染者を強制入院させる措置を取った。

 ◇中国南部で感染報告
 現在、水鳥や家禽(かきん)から人への感染が確認・警戒されているインフルエンザウィルスは、A型の中でH5N1、H7N9、H5N6亜型の3種類だ。鳥のウイルスが人に感染した場合は重症化しやすいとされ、2009年以前から警戒されてきた。H5N1はエジプトで、H7N9は中国南部沿岸地域で鳥から人への感染が相次いで報告されている。H5N6は中国で10人以上の患者が確認されており、日本や韓国で渡り鳥や鶏などへの感染も報告されている。

 「WHOなどによると、2013年以来、1300人以上の患者が報告され、2月中旬までに約380人が死亡している。現地・中国での家禽と人の濃密な関係性を考えれば、現在のH7N9のウイルスが変異して人から人への感染能力を獲得する可能性が低いとは言えない」

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