高齢者に多いパーキンソン病=症状のコントロールは可能
◇早期に適切な治療を
パーキンソン病は年齢とともに進行していくが、現在は治す方法や、進行を遅らせる治療はない。ただし、早期に適切な治療を開始すれば症状をコントロールすることは可能で、治療を続けることで寿命も健常者と大差ないレベルまで伸ばせる。
体の動きに障害が表れるため整形外科を受診したり、表情が固くなるので精神的な疾患を疑ったりするケースも多いようだが、パーキンソン病の診断には脳神経内科や神経内科の受診が勧められるという。
「運動障害だけでなく、うつや認知症、便秘や排尿障害、起立性低血圧などさまざまな症状が表れます。総合的なケアを受けるには、専門性の高い医師に診てもらうことが重要です」と服部教授。
ドーパミンは感情との関係が強く、楽しいと感じることでも放出されるという。笑顔を心掛け楽しく過ごすことは、病気の進行を遅らせる一つの方法であり、予防にもつながるかもしれない。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/07/06 14:40)