治療・予防

リンパ節の腫れ、放置は危険=近年増加の悪性リンパ腫かも

 喉や首筋、脇の下などに気になる腫れがあるのに、「痛みがないから大丈夫」と思っている人はいないだろうか。悪性リンパ腫という血液のがんの恐れもあるので、放置するのは危険だ。東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区)血液・腫瘍科の名取一彦准教授に話を聞いた。

 ◇原因は複合的

 悪性リンパ腫は白血病や骨髄腫などと同じで、血液中のリンパ球ががん化して起こる。「リンパ球の中のホジキン細胞が増えることで起こるホジキンリンパ腫と、それ以外の非ホジキンリンパ腫の2種類があります。非ホジキンリンパ腫は30種類以上あり、日本人の悪性リンパ腫の約95%を占めています」と話す。

 悪性リンパ腫の患者数は近年増加しており、1975年の約4000人から2016年の予測では3万1200人に激増する見通しだ。非ホジキンリンパ腫は65~74歳が発症のピークだが、ホジキンリンパ腫は20代と50代の二つのピークがある。

 原因は、ウイルス感染や染色体異常に起因するという説や、喫煙や飲酒、肥満などの生活習慣や環境が複合的に重なって起こるという説もあるが、特定はされていない。

 体重減少や夜間の発熱、寝汗なども症状の一つだが、多くの場合、喉や首筋、脇の下、足の付け根などのリンパ節にできた腫れが大きくなり、不審に思って受診する。体中を流れる血液のがんなので、胃や腸などの消化管、あるいは口腔(こうくう)や鼻腔(びくう)などにできることもあり、胃痛や下痢、頑固な鼻詰まりなどの症状で受診するケースもある。

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