治療・予防

摂食障害、家族の理解が重要=治療環境を整える大きな役割

 ◇家族の理解が重要

 摂食障害は、過大なストレスが重なる時期に発症する。対処法を学ぶカウンセリングや抗うつ薬などの治療も行われるが、最も重要なのは、ストレス要因を減らして休み、安心して療養できる環境を整えることだ。

 特に拒食症は、痩せた自分の姿を鏡で見ても「太っている」と思ってしまう認識のずれがあり、体重を増やす動機付けに時間がかかる。「拒食症の栄養失調は生命に危険が及びます。成長期のお子さんの身長や体重が増えないようなら受診させてください。ストレスの原因となるものを続けさせないことも重要です」と指摘する鈴木教授。

 過食症についても「大量に弁当などを買い与えるなど、病気を助長することはやめましょう」と注意を促す。むちゃ食いを叱るのではなく、どんなストレスが拒食や過食につながっているのか、家族が支えていく姿勢を示し、しっかりと話を聞くことが治療には大切だ。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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