ヒポクラテスたちへDr.純子のメディカルサロン

放射線教育の充実目指す
大野和子・京都医療科学大教授

 大野和子先生とは2017年の核医学会でお目にかかり、放射線教育に力を入れておられることを知り、非常に興味を持ちました。これまで放射線に関する講義を受けるのは医師や看護師、技師などで、放射線に関わる技能を持つ人に限られていました。また東日本大震災以前は、放射線への関心もほとんどなかったと思います。放射線教育とはどのようなものなのでしょうか。大野先生ご自身のキャリア形成と合わせてお話を伺いました。


 海原 放射線教育を始めたきっかけを教えてください。

 大野 放射線科医として放射線を有効活用することを目的として、医療関係者、一般市民、メディアを対象に教育を行っています。きっかけは、妊娠に気付かないで放射線検査を受けた患者が、医療機関に適切な対応をしてもらえないまま精神的に耐えられず中絶をしているという報告書を読んだことです。震災後、被ばくを理由としたいじめが横行している事実を見聞きしたことも、放射線教育を充実させようと考える契機になりました。


 海原 先生が作られた漫画による放射線教育の冊子は分かりやすく、なじみやすいですね。あの冊子は誰でも手に入れることができますか。

 大野 「なじみやすい」とのご評価をいただき、ありがとうございます。冊子は、京都医療科学大のホームページからダウンロードできます。公益財団法人福島県国際交流協会のサイトでは英語版も入手できます。今後は専用サイトも立ち上げ、資料も増やす予定です。大学では郵送でもお譲りしています(200円、送料別)。

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